オリオン座流星群

流星群

母天体をみずがめ座η流星群と共有する、秋の速い群です。ハレー彗星の帯を別の側から通るため飛び込む速さが大きく、そのぶん明るい流星が混じります。

何が起きているか

ハレー彗星が残した塵の帯を、地球がみずがめ座η流星群とは反対側から通るときに流れます。放射点はオリオン座の北のこん棒のあたり、ふたご座との境に近い位置にあります。同じ母天体でも通る側が違うので、地球へ入る角度も見える時間帯も春の群とは揃いません。塵は彗星が何周も回る間に、軌道へ散らばったものです。

いつ、どちらの空か

極大は10月の下旬で、オリオン座が東から昇るのは夜10時ごろです。放射点が高く上がる夜半すぎから明け方までが本番で、宵のうちは放射点が地平線に近く数が伸びません。空の向きは南東から南、三ツ星そのものではなく、その北側から天頂までを広く見るほうが視野に入ります。秋は空気が乾き、低空の透明度が上がる夜もあります。

目にはどう見えるか

地球へ入る速さがおよそ67km/秒と速い部類で、そのぶん明るい流星が混じり、通り道に痕を残す割合が高いと Jenniskens 2006 などが報告しています。ただし1個の光る時間は短く、目で追う前に消えます。視線を一点に置かず、そらし目の要領で視野の端の動きをとらえるほうが拾えます。色は青白く見えることがありますが、写真ほど濃くは出ません。

見のがす条件

国立天文台「主な流星群」の1時間あたり10個は空が暗い場所での目安で、街の明かりの下では数個まで落ちます。流星群は一時間に何十個も流れるという言い方は、この条件を外して数だけを取り出したものです。10月下旬の月明かりも年ごとに違い、下弦を過ぎた月が夜半から昇る年は、本番の時間帯とまともに重なります。

どのくらいの間隔で起きるか

毎年10月下旬に同じ帯を通りますが、2006年前後には数年続けて活発になった経緯があり、毎年同じ数が出るとは限りません。塵は軌道に沿って濃い筋と薄い場所を作っていて、地球がどこを通るかで数が動きます。半年後のみずがめ座η流星群と合わせて年に2回、同じ彗星の置き土産の中を通っている、という数え方になります。