ふたご座流星群

流星群

主な流星群の中で最も数が多く、宵のうちから流れ始めます。放射点がほぼ一晩中空に出ているので、夜半まで待たずに見る時間を選べるのがこの群の強みです。

何が起きているか

母天体が彗星ではなく小惑星フェートン(3200 Phaethon、公転周期1.43年)である点が、この群の成り立ちを分けています。太陽に近づくときに表面から出た塵が帯を作っていると考えられており、ペルセウス座流星群のような彗星起源の群とはそこが違います。放射点はふたご座のカストルの近くで、地球はその帯を12月に横切ります。

いつ、どちらの空か

極大は12月の中ごろです。国立天文台「ふたご座流星群」は午後9時ごろから条件が良く、2時ごろに放射点がほぼ天頂に来るとしており、宵のうちから狙える数少ない群になります。放射点のあるふたご座はほぼ一晩中出ているので、夜半まで待たずに始められます。向きは東から天頂、明け方には西寄りへ移っていきます。

目にはどう見えるか

1時間あたり60個と主な流星群の中では最も多く、飛び込む速さが遅めのぶん、ゆっくり流れる明るい流星が見分けやすい群です。ただしこの数は空の暗い場所での目安で、光害の中では数分の1以下まで落ちます。色は白から黄色に見えることが多く、痕を残すものは少なめで、光った線がすっと消えます。

見のがす条件

数の多さは、空の暗さと放射点の高さを両方そろえたときの話です。街の明かりの下では暗い流星から順に消え、同じ夜でも街と山で数が一桁違います。月明かりが重なる年は、月を背にして立っても差は埋まりません。流星群は一時間に何十個も流れるという数え方をそのまま持ち込むと、実際に見える数との落差が大きくなります。

どのくらいの間隔で起きるか

毎年12月の中ごろに同じ帯を通ります。フェートンの公転周期は1.43年と短く、帯は地球の軌道の近くに安定して置かれているので、年ごとの数の振れはしし座流星群ほど大きくありません。差が出るのは月齢と天気、そして極大の時刻が日本の夜に当たるかどうかで、当たり年は数の当たりというより、時間帯の当たりになります。