霧雪

雪と氷として降るもの

はずまない氷の粒が、霧雪です。堅い地面に当たっても割れないところが、当たってはずんで割れるあられの仲間との分かれ目になります。

どんな粒か(大きさ・色・透け方)

気象庁『気象観測の手引き』は霧雪を、ごく小さい白色で不透明な氷の粒の降水と定めています。直径は一般に1mmより小さく、粒はへん平な形か、細長い形をしています。同じ白色不透明でも雪あられの粒は円すい状か球状で、直径は約5mmに達することがあり、形の書かれ方からして別ものです。降る量は普通は非常に少なく、地面に跡も残らないため、降っていること自体に気づきにくい粒です。

見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)

決め手は、地面に落ちたあとの振る舞いです。同書は霧雪の粒について、堅い地面に当たっても、はずまないし、こわれもしないと書いています。同じ氷の粒でも雪あられは当たるとはずんでよく割れ、砕けやすく容易につぶれます。凍雨にいたってははずんで音を立てます。落ちた粒がその場に残るか、跳ねて散るかを見れば分かれ、はずまない霧雪には音も伴いません。

どこで・どんな気温でできるか

降ってくる雲が限られます。同書によれば霧雪は層雲か霧から降り、しゅう雨性降水の形では降りません。もとになる層雲は低いところに広がる雲で、地面まで下りれば霧そのものになります。気温は約-10〜0℃の間のときに生じ、同書はこれを霧雨に相当する雪と位置づけています。落ちてくる粒が水滴なら霧雨、氷なら霧雪という対応になります。

気象庁の定義での境目

観測の記録では、雪と同じ欄に入ります。同書の天気種類表は番号12の雪を「雪、霧雪又は細氷が降っている状態」と定めており、霧雪と細氷はここに同居します。いっぽう、はずむ粒である雪あられ・氷あられ・凍雨は番号13のあられとして別に記録されます。同じ氷の粒でも、はずむかどうかで記録の欄が変わるという線の引き方です。