細氷

雪と氷として降るもの

晴れた空から、ごく小さな氷の結晶が降ってきます。板状の結晶が多く、大気中に浮かんでいるように見える降水です。

どんな粒か(大きさ・色・透け方)

気象庁『気象観測の手引き』は晴れた空から降ってくるごく小さな氷の結晶の降水とし、大気中に浮遊しているように見えると書いています。一般には板状結晶のものが多く、その直径は約30〜200μmです。星状や角柱状もある雪の結晶に比べると板状に偏り、粒としてはひと桁もふた桁も小さくなります。太陽光の中ではきらきら輝いて見えるとも記されています。

見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)

見通せる距離が決め手になります。同書は細氷について、水平視程は激しく変動するが、その下限は1km以上としています。同じ氷の結晶が浮かぶ氷霧は水平視程を著しく減少させる現象で、結晶の直径も約2〜30μmと一桁小さく、ここで分かれます。落ちてくる音は伴わず、白い粒として降る霧雪とも、空が晴れている点で違います。

どこで・どんな気温でできるか

同書は非常によく晴れた静穏の寒い日に起きやすいとし、気団が急激に冷え込み、気温が-10℃未満に下がるとできると書いています。乱層雲のような厚い雲を必要としない点が、ほかの降水と大きく違うところです。氷霧のほうは気温-30℃以下の静穏な晴天のとき、高緯度地方や山岳地方に現れると同書は記しています。

気象庁の定義での境目

記録の上では、雪の欄に入ります。天気種類表は番号12の雪を雪、霧雪又は細氷が降っている状態と定めており、霧雪と同じ扱いです。同書は大気現象の表で、細氷の見出しにダイヤモンドダストという呼び名を併記しています。この結晶が作る内暈などのかさ現象は、粒の話ではなく空の光図鑑の側の受け持ちになります。