凍雨
雪と氷として降るもの
透明で硬い、5mm未満の氷の粒です。雨滴が凍ったものと、いったん溶けた雪片が凍り直したものがあり、地面に当たると音を立てます。
どんな粒か(大きさ・色・透け方)
気象庁『気象観測の手引き』は透明の氷の粒の降水とし、粒の形を球状か不規則、まれに円すい状としています。直径は5mm未満です。同書の大気現象の表は水滴が氷結したり、雪片の大部分が溶けてふたたび氷結したりしてできた粒と説明しており、比重は氷の0.92に近いか、それ以上になります。部分的に液体であってもよく、落ちてくる雪の履歴が粒に残っている形です。
見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)
音と硬さで見ます。同書は普通、堅い地面に当たるとはずみ、音を立てる、容易につぶれないと書いています。ここまでは氷あられと同じですが、あちらは半透明で、凍雨は透明です。落ちる前から凍っている点も要で、着氷性の雨は液体のまま落ちて地物に当たってから凍ります。粒の透け方と、当たったあとに形が残るかで切り分けられます。
どこで・どんな気温でできるか
一般に高層雲か乱層雲から降ると同書は書いています。高層雲や乱層雲は空を広く覆う層状の雲で、そこからしゅう雨性降水としては降りません。常にしゅう雨性である氷あられとの分かれ目がここにあり、降り続くか、通り過ぎるように降るかという降り方の差になって表れます。雲の高さより、降り方の型で分かれる粒です。
気象庁の定義での境目
記録の欄と予報文とで、行き先が割れます。同書の天気種類表は番号13のあられを雪あられ、氷あられ又は凍雨が降っている状態と定めており、観測では凍雨もあられとして記録されます。いっぽう気象庁『予報用語』は、透明な氷粒であるが予報文では雪として扱うと備考に書いています。観測ではあられ、予報文では雪という二枚看板になっています。