角度計

測る道具

水平から何度上かを数字にする道具です。この図鑑の目印は角度で、太陽高度が32度以下でしか出ない形、58度以上でしか出ない形があります。

何が見える・分かる道具か

水平から何度上かを数字にします。この図鑑の目印は角度で、環天頂アークは太陽高度32度以下、環水平アークは58度以上でしか出ません。いま太陽が何度にいるかが分かれば、探して意味のある形かどうかが決まります。太陽高度は国立天文台 暦計算室が日付・時刻・地点から出しており、測った値と突き合わせられます。仰角を書き添えた記録は、後から同じ空を組み立て直せるという点でも効きます。

選ぶときに見るところ

選ぶ基準になるのは読みの細かさと、狙いを付けられるかです。デジタル傾斜計は0.1度単位まで出ますが面に当てて使う道具なので、空へ向けるには板や筒に貼り、視線と平行に据える工夫が要ります。分度器に糸とおもりを下げた型は1度刻みで、ストローを貼れば覗いた先の仰角がそのまま読めます。磁石を組み込んだ型は方位磁針を兼ね、方位と高さを一度に書き留められます。

使うときの注意

太陽を覗いて狙わないことが第一で、筒やストローを太陽へ向けて合わせません。高度は影から出せます。垂直に立てた棒の高さを影の長さで割った値の逆正接が太陽高度で、影が棒と同じ長さなら45度です。手持ちでは腕の揺れが角度に乗るため、三脚や手すりに肘を預けて読みます。足元が傾いた場所では水平の基準がずれ、仰角が数度ぶん動きます。読んだ値には時刻と場所を添えます。太陽高度は同じ地点でも時刻で変わるためです。

無いときの代わり

腕をいっぱいに伸ばした手が分度器になります。握りこぶしの幅がおよそ10度、指1本がおよそ2度で、こぶし2つと少しが内暈の半径22度にあたります。幻日も太陽から左右に同じ22度、主虹は太陽と反対の点から42度なので、こぶし4つ強で届きます。手の大きさと腕の長さの比は人による差が小さいため、この目安が成り立ちます。一度こぶしを22度で合わせておくと読みが安定します。