提案文の書き方

受ける前

募集に応じて最初に送る一通の文

何の話?

募集に対して送る、最初の応募文です。読む側は数十通の応募を短い時間でさばくため、冒頭の三行で判断されます。定型文の使い回しは、募集の中身に一言も触れていない時点で見抜かれます。自分の紹介より、相手の困りごとにどう答えるかを先に置くほうが、記憶に残ります。

どうするか

最初に募集文の中の具体的な一語を引き、読んだことを示します。次に、その仕事へ一番近い実績を一つだけ挙げ、ポートフォリオの該当箇所へ案内します。続けて納期と動ける時間、それから金額の考え方を書きます。全体は三百字から五百字に収め、質問は多くて二つに絞ります。

よくある場面

「実績多数です、何でも対応します」で始まる文は、最後まで読まれません。「美容分野の記事を月四本という条件でしたら、同じ分野で十二本、うち三本は取材つきで書いています」と返すと、相手は確かめる手間が減ります。相手の言葉を借りることが、読んだ証明にもなります。

つまずくところ

一通に時間をかけすぎると応募の数が伸びません。骨格を作っておき、募集ごとに二割だけ書き換える形にします。返信が来ないのは普通のことで、十通に一件でも落ち込む必要はありません。連絡先を先に並べると場外への直接取引の誘導に見えることがあるので、聞かれてから出します。

解説動画: 【完全版】クラウドソーシングで案件がとれる提案文応募文の書き方/Webライターなつみと-京都発♡人生どん底からの逆転劇-

指定された項目が最優先: 大手のクラウドソーシングサイトには、提案欄に実績や経歴の枠があらかじめ並んでいるところと、メッセージ欄が白紙のままのところがある。白紙側でも、用意されている側の枠組みをそのまま持ち込んでよい。ただし依頼文に「応募時はこの項目に答えてください」と書かれていたらその指定が最優先。指定が少ないときだけ、重複を省いて残りの枠を下に足す。

定型文の使い回しをやめる: 定型文をコピペで100件送るより、10件を手で書いたほうが受注できると言い切っている。使い回しは読む側に伝わってしまう。経歴も案件ごとに書き直すもので、子育てのジャンルなら自分の子育ての経歴を入れる。実績に出すサンプルも毎回同じものではなく、その案件に近い記事を選ぶ。無ければ自分のブログで書いたもので構わない。ビラではなく一通ずつの手紙だと言う。

短く、具体的に、言い切る: 提案文は極力短く。発注者は届いた応募をまとめて読み、人気の案件なら何十通も来る。長いものははじめから読まれない。そのうえで中身は具体的にする。「長いことやっています」は人によって感覚が違うので、始めた年に加えて今で何年目かまで書く。「なるべく意識しています」のような曖昧な言い方は、できるのかどうかが伝わらず相手の時間を奪うので、自信が無くても言い切る。

不利は隠さず、言い方を変える: 聞かれてもいないのに初心者ですが頑張りますと添えるのはやめる。値打ちが無いうえ、ミスを許してもらえるわけでもない。一方、指定項目で聞かれたことに嘘をつくのは別問題で、そこは正直に。経験年数なら今月始めたばかりとは書かず1年目と答える、月数まで形式指定されているなら正直に書く。未経験の作業も「なし」で止めず、手順書をもらえれば対応できると続ける。

文体を合わせ、プロフィールで受ける: 文体は依頼文に寄せる。テンションの高い依頼には少しカジュアルに、几帳面に書かれた依頼にはこちらも几帳面に。そして提案文を短くするぶん、プロフィール欄は逆に濃く埋めておく。短い提案で興味を持った相手が次に開くのがそこで、スカスカだと止まる。外部のブログを見せるなら名前と写真を提案側とそろえる——別人の記事に見えてしまう。