単価の決め方
受ける前
自分の受ける値段を決める考え方
何の話?
案件ごとの提示額を、勘ではなく計算と相場の両方から決める作業です。単価は自分の時間の値段でもあり、調べる時間や直す時間まで含めて考えないと、手元に残る額は思ったより減ります。同じ内容でも、発注元の規模や納期の短さで提示額の幅は動きます。決め方を持たないまま返事をすると、毎回の提示が場当たりになります。
どうするか
まず一件にかかる総時間を、調査と修正と連絡まで入れて測ります。次に手取りで欲しい時給を決め、税や経費で引かれる分を見込んで1.2〜1.5倍ほどに引き上げます。総時間に掛けた額を下限とし、募集要項に並ぶ相場を見て上下させます。実績のつくり方で実績が増えたら、そのつど見直します。
よくある場面
記事一本三千円の依頼でも、取材と修正に八時間かかれば時給375円の計算になります。分野を絞って一本八千円を四時間で書けるなら、同じ人でも中身は別物です。金額より時間あたりで見る癖がつくと、受ける案件の選び方が変わります。実績単価を控えておくと比べられます。
つまずくところ
最初に低く受けると、同じ相手に値上げするのは難しいのが実情です。極端に安い募集は作業量が読めないことが多く、相場から外れた低単価で説明した形になりがちです。逆に相場だけ見て高く出しても、見せられる実績がなければ通りません。上げ幅は依頼が重なってきてからです。
解説動画: 【再放送】お金持ちになる時間単価の考え方【人生論】:(アニメ動画)第248回/両学長 リベラルアーツ大学
自分の時給を先に出す: 扱うのは案件の値付けではなく、その手前にある自分の時間の値段の出し方。毎月の給料を、月の労働時間で割るだけだが、残業と通勤の時間も分母に入れるのが肝で、家を出るまでの支度も入れてよい。月30万で労働160時間、通勤に月40時間なら分母は200時間、時給1500円になる。
同じ給料でも差が出る: 給料が同じ30万でも、通勤が往復10分の人は時給1830円まで上がる。年収や月給は指標の一つでしかなく、夜中まで働いて得た40万と比べるなら時間あたりに直せ、という話。往復2時間の通勤は時給1500円の人にとって一日3000円、月20日で6万円を移動に払っている計算になる。
道具をけちって損する: 15万円のパソコンで一日30分縮むなら、時給1500円の人は日に750円、一年で18万円の得。会社が15万をけちって毎年18万損している、という言い方をする。30分かけて隣の店へ50円安い卵を買う節約も、時給500円で計算しても250円分の時間を使っている。自分はただではない。
頼んだほうが安い場合: 家事代行は一時間2500円ほどで来てもらえるので、時給が3000円を超える人は自分で家事をするより働くほうが計算は合う。自分より時間単価の低い作業を抱え込まないという考え方で、洗濯機を買わずに手洗いを続けるのと同じ構図だと言う。タクシーやグリーン車も縮む時間と体力を金額に直して判断する。
走るか乗り物を作るか: 会社員は時間単価が上がりにくい。残業代は長く働いた分であって単価は上がっておらず、早く切り上げて空いた時間で単価の上がる道を考えるほうがよい。副業や事業は時給100円から始まっても、遠くへ行くなら走るよりバイクを作るほうが速いのと同じで、実績や学びは先の単価に効いてくる。