冬芽

枝と幹の見方

葉の落ちた枝先には、来春の枝と花が畳まれています。札幌市博物館活動センターの観察シート「冬の木の観察」は、芽の並び方、形、色、硬さの順に見ていくと案内しています。

何を指す言葉か

冬芽は、夏から秋のうちに作られ、冬を越して春に枝や葉、花になる芽を指します。読みは「とうが」と「ふゆめ」の両方が使われます。外側を芽鱗という硬い鱗で包むものが有鱗芽、鱗を持たず幼い葉がむき出しのものが裸芽で、葉柄の付け根の中に収まる葉柄内芽や、樹皮の下に埋もれて外から見えない隠芽もあります。枝先につくものを頂芽、葉のわきにつくものを側芽と呼び、中身によって葉芽・花芽・混芽の三つに分かれます。

どこを見れば分かるか

枝先から順に、芽の並び方、形、色、硬さの順で見ます。これは札幌市博物館活動センターの観察シート「冬の木の観察」が示す順序です。並び方はそのまま葉序で、向かい合うか、互い違いかがここで読めます。形は円錐・球・紡錘とさまざまで、色は赤褐色から黒紫まで幅があり、芽鱗の枚数や毛の有無も数えられます。高い枝の芽は小さく見えるので、枝を一本、目の高さに引き寄せるだけで足ります。折り取らずに枝ごと傾けて見ます。

これが分かると何が引けるか

冬に葉が一枚も無くても、木の名前へ進めます。花芽と葉芽の区別がつけば、翌春に花の咲く枝がその場で見分けられます。多くの木で花芽は丸く太り、葉芽は細くとがります。ハクモクレンの枝先で目立つ、毛におおわれた大きな芽は花芽で、コブシも同じ形の芽を持ちます。芽鱗の落ちた跡は芽鱗痕として枝を一周し、輪と輪の間が一年の伸びにあたるので、枝の年数まで数えられます。跡の側の読み方は葉痕に譲ります。