皮目

枝と幹の見方

幹に並ぶ点や横線は、傷ではなく空気の出入口です。葉の気孔にあたる働きを枝や幹、根が受け持つ器官で、札幌市博物館活動センター「冬の木の観察」も冬の見どころに挙げています。

何を指す言葉か

皮目は、枝や幹、根の表面にできる空気の出し入れ口です。表面がコルクで覆われると内側の細胞が外気とやりとりできなくなるため、すき間の多い組織で外へつながる窓がそこに開きます。葉でその役をするのが気孔で、皮目は幹と枝の側の気孔にあたるものだと札幌市博物館活動センターの観察シートは説明しています。形は点、横線、菱形と種ごとに決まっていて、葉の落ちる冬でも幹に残るため、樹皮の裂け方と並ぶ通年の手がかりになります。

どこを見れば分かるか

若い枝と、まだ裂けていない若い幹を見ます。ヤマザクラでは横向きの短い裂け目が幹をめぐり、幹が太るにつれて横へ伸びて、古い幹ではかさぶた状に盛り上がります(福原達人『植物形態学』4-2)。横長に並ぶ木と、縦長になる木があり、そこが最初の分かれ目です。粉や樹液の出る穴は虫の穴、輪郭のにじんだ変色は病斑で、皮目とは別のものです。数や大きさは同じ木でも枝ごとに違うので、太さのそろった枝を選んで比べます。

これが分かると何が引けるか

樹皮のもようを読む入口になります。横向きの皮目が目立てばサクラの仲間という具合に、葉に手が届かない高木でも幹だけで候補が絞れます。サルスベリのようになめらかな幹では点がまばらに散り、コルクが厚くなる木では覆われて見えなくなるので、皮目の見えなさそのものも手がかりです。太った幹の割れ方へ進む道は樹皮の裂け方に、同じ枝から読める伸び方の違いは短枝と長枝に続きます。街路樹では、剪定のあとに伸びた枝が見やすい高さに来ます。