頭花
花と実の見方
タンポポの黄色い一輪は、花の集まりです。小さな花が多数集まって一つの花のように見える形で、キクの仲間の見分けは、この作りを分けて数えるところから始まります。
何を指す言葉か
頭花は、多数の小さな花が短い軸の上に集まり、全体で一つの花のように見える花序です。外側の花びら一枚に見える舌状花と、中心の筒の形をした筒状花からできており、タンポポは舌状花だけ、アザミは筒状花だけで作られます。外側は総苞という鱗状の包みが受け、花が終わると一つ一つの実に冠毛がつき、タンポポではそれが綿毛の玉になります。数える単位はひとかたまりではなく中の小さな花で、花序の型のうち頭状にあたります。
どこを見れば分かるか
横から総苞を見て、次に中心をのぞきます。セイヨウタンポポは総苞の外片が反り返り、在来のタンポポでは反り返らずに張り付きます。ハルジオンとヒメジョオンは舌状花が糸のように細く多数で、蕾が下を向くか、茎の中が空かも合わせて見ます。セイタカアワダチソウは小さな頭花が房状に多数集まって一本の穂のように見えるので、先端の一つを引き寄せ、舌状花と筒状花の並びを確かめます。
これが分かると何が引けるか
キクの仲間を、数えて比べられるようになります。頭花を一輪と数えてしまうと、花の数も大きさも比べる基準が崩れます。総苞の形と外側の花のつき方は、外来種と在来種の分かれる場所でもあり、セイヨウタンポポの反り返る外片はその代表です。頭花がいくつ集まって穂や房を作るかまで見れば、花序の側の型に戻って読めます。実の飛び方も冠毛の長さと形で決まり、花のあとの姿までひと続きで追えます。