光毒性接触皮膚炎

かぶれと皮膚炎

汁の付いた場所に日が当たって、初めて出ます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の7.3が扱う反応で、触れただけで日陰にいれば起こりません。

どんなことが起きるか

植物の汁が付いた肌に日光が当たると、数時間から1日ほどで日焼けに似た紅斑と水疱が出ます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の7.3は、感作を必要とせず、付いた量と浴びた光の量で決まる反応として扱います。汁が流れた線や指の形がそのまま残るので、分布を見れば見当がつきます。

原因になる植物

同ガイドラインはセリ科(セロリ、パセリ)、ミカン科(ライム、レモン)、クワ科を挙げ、含まれるフロクマリンを原因としています。街ではイチジクやヤマグワの枝葉を折ったあとの手、公園のセリ科の草が入口です。クワ科の二つでは、葉柄や未熟な実の切り口からにじむ白い乳液が手に付きます。効く波長はUVAが中心で、日差しの弱い日でも浴びた量がたまれば起こります。

その場でどうするか

汁が付いた場所をすぐ石けんで洗い、洗い終わるまではその手や腕に日を当てないようにします。長袖やつば広の帽子で覆うだけでも、当たる光は減ります。汁が流れた線のとおりに残るため、手の甲から手首、袖口の内側まで洗う範囲を広げます。すでに赤くなっているなら冷やし、水疱はつぶさないで保護します。汁の付いた衣類は、そのまま着続けないようにします。

受診の目安

水疱が広い範囲に出た、顔やまぶたに及んだときは受診します。赤みが引いたあとに茶色い色素沈着が数週間から数か月残るのがこの反応の特徴で、流れた線や指の形のまま目立ちます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』はソラレン類似物質による反応として整理しており、経過の見通しは皮膚科で確かめます。

起こさないために

折った枝の汁を肌に付けないことに尽きます。剪定や落ち枝の片づけは手袋と長袖で行い、終わったら手と前腕を洗います。同じ作業でも、日が傾いてからに回すと浴びる光が減ります。夏の日中に、汁の付いた腕をそのまま出しておくのが最も起こしやすい形です。色素沈着を残さないためには、赤みが引くまでその場所へ日を当てないことが要になります。