刺激性接触皮膚炎

かぶれと皮膚炎

感作がなくても、触れた量と時間だけで起きます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の7.1が扱う型で、その場でヒリつき、境目のはっきりした赤みになります。

どんなことが起きるか

触れた直後から数時間のうちに、ヒリヒリした痛みと境界のはっきりした紅斑が出ます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の7.1は、感作を必要とせず、刺激の量と濃度と接触時間で決まる反応として扱います。強い刺激なら一度で、弱い刺激でも同じ場所へ繰り返し触れると乾燥と亀裂に進みます。

原因になる植物

同ガイドラインの表13は、原因を機械的刺激と化学的刺激の二列に分けています。前者はススキの葉のふちやカナムグラの下向きのとげ、シュウ酸カルシウムの針状結晶のような物理的なもので、後者は茎を折ると出る樹液の成分です。街では植え込みの手入れと落ち葉の片づけが、その両方の入口になります。

その場でどうするか

こすらず流水で洗い、刺さった毛やとげが残っていないかを見ます。石けんで洗ったあとは水気をよく落とします。汚れが落ちてからも洗い続けると、洗うこと自体が刺激の量に足されます。同じ場所に触れ続けると悪化するので、痛む側の手での作業をやめ、ニトリル手袋に持ち替えます。乾燥と亀裂が始まっている手では、水仕事でも刺激が積み上がっていきます。

受診の目安

皮膚が裂けて出血する、痛みで手が使えないときは受診します。2週間たっても治らない、片手から両手へ広がる場合も同じです。アレルギー性接触皮膚炎との切り分けは、出るまでの時間と量への依存を問診し、必要ならパッチテストで行うと日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』は述べています。

起こさないために

作業を分けるのが効きます。同じ手で長く続けず、時間を区切ると刺激の積み上がりが減ります。手袋とアームカバーで前腕まで覆い、汗で蒸れたら替えます。濡れた手と汗をかいた肌は刺激を受けやすく、夏の草むしりで悪くなりやすいところです。刈った草は刈った草と剪定枝の始末に沿って袋へ入れ、素手で押し込まないようにします。