アレルギー性接触皮膚炎

かぶれと皮膚炎

触れた翌日以降に、触れた形のまま赤くなります。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』が遅延型として扱う反応で、原因を思い出せないまま繰り返すのが厄介なところです。

どんなことが起きるか

触れてから1〜2日以上あいて、触れた面に沿った形でかゆみの強い紅斑や小さな水疱が出ます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の7.2はこれを感作が成立した人にだけ起きる遅延型のアレルギーと説明しています。皮疹の強さは触れた量と釣り合わず、ごく微量のハプテンでも同じ反応が起こるため、心当たりの軽さと症状の重さがずれます。

原因になる植物

街での入口は、ハゼノキをはじめとするウルシ科の樹液、ギンナンの外種皮の果肉、キク科の葉と花、ウコギ科の切り口から出る汁です。同ガイドラインの表13は、原因になる植物とその抗原を科ごとに並べています。同じ科の別の種が同じ抗原を持つことがあり、一度反応した人は近い種でも反応する場合があります。

その場でどうするか

気づいた時点で流水と石けんで洗い流し、こすったりかき壊したりしないようにします。反応が出るまでに1日以上あるため、洗って発症を止められることは多くなく、残った抗原を次の接触へ持ち越さないための手当てになります。微量でも反応が起きるので、爪の間や時計のベルトの下まで洗います。触れた衣類や手袋は分けて持ち帰り、素手で扱い直さないようにします。

受診の目安

原因の確定はパッチテストで行います。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』では、48時間貼付して除去し、除去の直後に加えて96時間後から1週間までの判定も重要とされています。貼って剥がして終わりの検査ではなく、日を置いて判定に通う日程が要ります。顔やまぶたが腫れる、水疱や浸出液がある、1週間たっても引かないときは皮膚科を受診します。

起こさないために

一度感作されると同じ抗原に触れるたびに繰り返します。手袋と長袖で肌に触れさせないのが基本で、ニトリル手袋は薄手でも樹液を通しにくい素材です。作業のあとは道具の柄やハサミの刃に残った汁も拭き取ります。いつ何に触れたかを日付で控えておくと、時間差で出た皮疹と原因を後から結び付けられます。