接触蕁麻疹
かぶれと皮膚炎
触れた場所に、数分で膨疹が盛り上がります。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の付章が扱う反応で、多くは1日以内に跡を残さず引きます。
どんなことが起きるか
触れた部位に数分から30分ほどで、かゆみを伴う膨疹と紅斑が出て、多くは24時間以内に跡を残さず消えます。日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』の付章は、これを非アレルギー性・アレルギー性・機序未定の三つに分けています。湿疹にならず、出るのも引くのも速い点が、かぶれとの違いです。
原因になる植物
街での相手は二つあります。イラクサ科のイラクサの刺毛は非アレルギー性で、刺さった毛から入る物質が直接に膨疹を作ります。もう一つは手入れに使う天然ゴム手袋のラテックスで、こちらはアレルギー性です。ラテックスに反応する人はクリやキウイなどとも交差することがあり、ラテックス・フルーツ症候群と呼ばれます。
その場でどうするか
こすらずに洗い流し、刺毛が残っていれば衣類用の粘着クリーナーやテープで持ち上げます。冷やすと膨疹は早く引きます。膨疹が触れた形の内側にとどまっているかを、引くまでのあいだ見ておきます。触れた場所を越えて蕁麻疹が広がる、息苦しさや腹痛が出るときは、その場で119番へ切り替えます。ゴム手袋が原因なら外して手を洗い、別の素材に替えます。
受診の目安
アレルギー型では接触部位を越えて蕁麻疹が広がり、喘息や腹痛を伴ってアナフィラキシーショックに至る場合があり、日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン2020』はこれを接触蕁麻疹症候群と呼んでいます。呼吸が苦しい、声がかすれる、立ちくらみがするは救急の合図です。繰り返すなら抗原の特定を皮膚科で相談します。
起こさないために
原因が分かっているなら素材を替えるのが最短です。ゴム手袋で出た人はニトリル手袋へ替え、前腕はアームカバーで覆います。手袋は箱の素材表示を見て選び、天然ゴムと書かれたものや素材の分からない借りものは使わないようにします。草むらでは肌を出さないのが基本で、カナムグラの茂みや刺毛のある草へ手を差し入れないようにします。強い反応が出た人は、外出時に既往を書いた控えを持ち歩きます。