体調図鑑 | オトモマッスル

心拍変動は、拍と拍の間隔のゆらぎの大きさで、自律神経の調整を映す数字

心拍変動
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写真: Bill Ebbesen, aka Atomicbre at English Wikipedia / Public domain(Wikimedia Commons)

表すもの

心臓の拍動の間隔は一定ではなく、わずかに伸び縮みしています。間隔のゆらぎをms(ミリ秒)で表したものが心拍変動(HRV)で、自律神経による心拍の調整を反映します。代表的な指標は、間隔の標準偏差のSDNNと、隣り合う間隔の差から出すRMSSDで、RMSSDはとくに休むときに働く迷走神経の働きを映します(Shaffer・Ginsberg、2017年)。

目安

5分間の測定で、44研究をまとめた健康な成人の値は、SDNNが平均50ms(32〜93ms)、RMSSDが平均42ms(19〜75ms)でした。年齢とともに下がり、性別・呼吸の深さと速さ・姿勢・測る長さでも変わります(Shaffer・Ginsberg、2017年)。他人の値と比べるより、自分のふだんの値と比べます。

測り方

毎朝、同じ姿勢で同じ長さだけ静かにして測ると比べやすくなります。Apple Watchは安静にしている間に測るため、測れた回数は活動の量で変わります(Apple)。胸ベルト型と比べた研究では、Apple Watchの値は平均8.31ms低く出ており、絶対値より推移を見る使い方が勧められています(O'Gradyら、2024年)。

注意点

HRVは高いほどよいとは限らず、病気が原因で高く出ることもあります。体の動きなどの雑音が混じると値が乱れ、心電図と脈波の機器でも値が変わります。5分程度の短い測定のSDNNは、将来の心臓発作の危険を予測しません(Shaffer・Ginsberg、2017年)。HRVの値だけで病気やストレスの有無は分かりません。

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出典

  1. 論文・英語 Shaffer F・Ginsberg JP(総説)(2017) An Overview of Heart Rate Variability Metrics and Norms
  2. 論文・英語 O'Grady B ほか(2024) The Validity of Apple Watch Series 9 and Ultra 2 for Serial Measurements of Heart Rate Variability and Resting Heart Rate
  3. 資料 Apple(メーカーの資料・販売者の利害あり) Apple Watchで心拍数を測定する