ランニング

有酸素・ストレッチ

器具: 有酸素マシン / 難易度: 初級

ランニングは、心肺づくりの基本になる有酸素

効く筋肉

大腿四頭筋と大殿筋が地面を蹴る力を生み、ふくらはぎの下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)が最後に地面を押して体を運びます。姿勢を保つ脊柱起立筋と腹直筋も、着地のたびに揺れる体幹を支えるため走っている間ずっと働き続けます。心肺機能の向上と体脂肪の管理に効き、器具がなくても始められる手軽さがあります。

やり方

会話ができる程度の息が上がり切らない強度から始めます。目安は最大心拍数の60〜70パーセント、時間は20〜40分。着地は体の真下、歩数は1分あたり170前後を意識すると膝への衝撃が減ります。市民ランナー44人の無作為化比較試験では、12週間歩数を増やした群だけ膝のお皿の裏にかかる負担が下がりました。屋内で行うならトレッドミルの傾斜を1〜2パーセント上げると、屋外に近い負荷になります。

フォームの注意点

かかとから大きく踏み出す走り方は膝とすねに衝撃が集中します。理学療法士で元プロ選手の Nicklas Rossner は、着地が体の真下なら、かかと・足裏中央・つま先のどこで着地しても大差ないと説明しています。Global Triathlon Network は、足を前に振り出す着地はブレーキ力と接地時間を増やすので避けるよう勧めます。距離を急に増やすと故障するので、週の走行距離は1割ずつ増やすのが安全です。

バリエーション・代替種目

膝や腰に不安がある人は衝撃の少ないエアロバイクやローイングマシンへ。短時間で追い込みたい日はHIITに置き換えます。スピードを出したい日は、延べ1万人を指導してきた Runtrip Channel の高橋コーチが、体をやや前傾させて推進力を作り、着地の直後にかかとをお尻へ引き寄せると速さを調整しやすくなると勧めています。走る前は動的な準備運動で関節を温めます。

出典

  1. 論文・英語 Ma G ほか(2026) Cadence Control Training Alters Patellofemoral Joint Mechanics and Lower-Limb Joint Work Distribution in Runners
  2. 動画・英語 Nicklas Rossner 10 Minutes to Fix Your Running Form
  3. 動画・英語 Global Triathlon Network What Is Perfect Running Form? | Run Technique Tips For All Runners
  4. 動画 Runtrip Channel 【初心者必見】正しいランニングフォームのつくり方|1万人指導のプロコーチ直伝、楽に怪我なく効率良く走るコツを1日5分のウォーミングアップで身につける【HOW TO】#running

解説動画: 膝のクッションを使いすぎる走りを直す|初心者向けドリル/ランニング整体師ゆう先生

疲れやすく遅い走りの正体: 着地したあとに膝のクッションを過剰に使い、地面から受ける衝撃を前へ進む反発に変えられず脚の筋肉で吸収しすぎている走り方を、市民ランナーに多い問題として挙げている。衝撃を小さくした方が関節にやさしいと考えてやっている人が多いが、実際は筋肉が余計に働いて脚がすぐパンパンに張る。接地時間も長くなり、スピードも出しにくくなる。

土台になる二つの能力: 走りは片足立ちの連続の動きであり、クッションを使いすぎる人には共通して苦手な動きがあると指摘する。それが足を素早く切り替える能力と片足立ちで股関節に体重を支える能力の二つで、これがないまま走り方だけを直そうとしても改善できないとして、先にこの二つを養うドリルから入る。

足を素早く切り替えるドリル: 足を少しだけ持ち上げ、下ろすと同時に反対の足を持ち上げる。ポイントは着地してから反対を上げるのではなく、下ろし始めた時点で反対の足を上げ始め、着地した時にはもう上がりきっていること。まず低い位置で10回、できるようになったら腿を股関節の高さまで上げて10回行う。高く上げるほど素早い切り替えが必要になる。

股関節で体重を支えるドリル: 手を横に開いて片足を上げ、腰をひねりながら足を前にクロスさせ、上半身は反対にひねる。次は腰を後ろに引きながら足を後ろへクロスさせる。支え足と体幹が一直線をキープしたまま、膝を伸ばして行うのがポイントで、左右10回ずつ。続けて、足を伸ばしたまま前・後ろ・横に振り下ろす動きを各20回行う。

反発を使って弾む練習と仕上げ: 腿を上げ下ろすと同時に弾む。足が伸びた時に地面を押して弾み、上に弾む際は反対の腿を振り上げて腕を振る。10回連続で前に進む。次に膝と股関節を同時に曲げた足踏みから、足が伸びた位置で着地して素早く弾む動きへ移り、体を少し前に倒して前進する。これらを行ってから走ると、着地後の沈み込みが小さく腰高の姿勢を保った走りになり、接地時間も短くなる。