パワーグリップ
自重・小物
握力が先に落ちるのを防ぐ
用途
ベロ状の部分をバーに巻き付けて握りを補助する道具です。デッドリフトやラットプルダウンで、背中より先に前腕が限界を迎える問題を解消でき、狙った部位まで追い込めます。引く種目のための道具で、押す種目では出番がありません。
使い方
手首にベルトを留め、ベロをバーの向こう側から手前へ回し、その上から親指以外の指で押さえて握り込みます。ベロがずれていないか軽く体重を掛けて確かめてから、本番の重量に移ると滑りません。
コツ・注意
毎回使っていると前腕と握力そのものが伸びなくなります。本番の重いセットだけに使い、ウォームアップは素手という線引きが無難です。滑りが気になる日は、炭酸マグネシウムで足りる場合もあります。
解説動画: パワーグリップの正しい付け方と巻き方/澤原魁門 / かいと【筋肉日記】
まず付け方から: パワーグリップは持っていても付け方や使い方を間違えている人が多い道具。装着では丸くなっている側が親指側に来る向きが正しく、逆に付けている人がいる。手首のラインに合わせてしっかりきつく締めるところまでが装着で、ここが緩いと後の動作が安定しない。
バーへの巻き方: 多いのがベロをバーにペタッと当てるだけ、あるいは少し巻いて終わりという使い方で、これでは滑ってずり落ち、握ることに意識が向いて狙った筋肉に負荷をかけられない。正しくはベロを下から入れてバーに巻きつけ、その上から深く握り込む。手を開いてもバーを保持できるくらい巻けているのが目安で、最後に猫の手のように軽く握る。
ラットプルダウンでの使い方: 使う場面として多いのがラットプルダウン。しっかり巻き込んでから引くと大円筋や広背筋に負荷が入る。よく言われる小指側だけで握って人差し指や親指を外す方法は半分正解で半分間違いとし、小指側だけだとずり落ちて腕や僧帽筋ばかりに入り広背筋が鍛えられない。小指側に力を入れる意識は保ちつつ、きちんと握り込む。
背中以外にも使える: 背中の種目だけの道具ではなく、サイドレイズのように握力を使いすぎて肩や僧帽筋に力が入ってしまう人が、握らずに挙げるために使うのもよい。ダンベルに巻くときもバーベルと同じくグリップにベロを巻きつけて奥まで握り、横から見て腕と手首のラインが一直線になるように持つと力が伝わる。