成分図鑑 | オトモマッスル

皮脂に近い性質を持ち、肌のうるおいを守る油性の保湿成分

成分の働き

スクワランは、人の皮脂の約13%を占めるスクワレン(Kim・Karadeniz の総説、2012年)に水素を加えて安定させた油分です。Dr Dray(英語圏の YouTube チャンネル)は、皮膚のすき間をなめらかに整え、表面に膜をつくって水分の蒸散を遅らせる保湿成分と説明しています(動画に測定値はありません)。肌をやわらかく保つ目的で配合されます。

向く肌質

乾性肌に向いていますが、軽いテクスチャのものを選べば脂性肌でも使えます。

使い方

オイル単体のほか、クリームや美容液にも配合されます。Dr Dray は、鉱物油やワセリンと同じ炭化水素の仲間でべたついた油っぽさは感じにくいと話します。一方で、肌への効果を調べた研究は乏しく、マウスで水分量が上がり水分蒸散が減った研究も、人にそのまま当てはめにくいとし、オイルを保湿剤に数滴足す使い方を支える研究も見当たらないと述べています。

注意点

主にサメの肝油とオリーブ油の蒸留物から作られ、サメ由来のほうが安価だと報告されています(Camin ら、2010年)。業界団体の資金による専門家パネルの再評価(Fiume ら、2023年)は、報告書の使い方と濃度で化粧品成分として安全と確認しています。Dr Dray は、皮脂中のスクワレンがニキビに関わるため、ニキビのある人は避ける選択もあるが塗って悪化するかは不明と話します。まれに肌に合わないことがあり、続くときは皮膚科へ。

解説動画

視聴済み

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かずのすけ

の解説動画

そのオイル、使うべきは「朝」or「夜」? 化粧品専門家による無印良品【ピュアオイル】完全ガイド!スクワラン・ホホバオイル・オリーブオイル…全6品を徹底解説!

もとは肌にもある油分

スクワランは、人の皮脂にも含まれるスクワレンという成分を、酸化しにくい形に安定させたものです。動画では、化粧品に使われるオイルを性質によっていくつかのタイプに分けて説明しており、スクワランは肌の表面になじんで膜を作り、外側から保護するタイプのオイルとして紹介されていました。他のオイルに比べてべたつきにくい使用感である点にも触れられています。

由来によって純度が変わる

スクワランには、サメの肝油を原料とする動物由来のものと、オリーブやサトウキビなど植物を原料とするものがあります。動画では、精製の度合いによって透明度や不純物の少なさが変わり、化粧品用のオイルは食用のオイルよりも精製が進んでいることが説明されていました。原料や精製度で特徴が変わりうる点は、製品を選ぶときの目安になりそうです。

酸化しにくく時間帯を選びにくい

植物油の中には紫外線に当たると酸化しやすく、朝の使用を避けたほうがよいとされるものもあります。動画では、スクワランはそうしたオイルに比べて酸化しにくく、皮膚の常在菌によっても分解されにくい性質を持つとして紹介されており、時間帯を選ばずに使いやすいオイルの一つに挙げられていました。

メイクなじみの良さを生かした使い方も

動画では、保湿用のオイルとしてだけでなく、メイクとなじみやすい性質を生かしてクレンジングオイルのように使う方法も紹介されていました。ほかのオイルに比べて価格が高めになりやすい点にも触れられており、量やテクスチャの軽いタイプを選ぶといった工夫と合わせて使われているようです。

出典: かずのすけ(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 論文・英語 Kim SK, Karadeniz F(2012) Biological importance and applications of squalene and squalane
  2. 論文・英語 Camin F, Bontempo L, Ziller L, Piangiolino C, Morchio G(2010) Stable isotope ratios of carbon and hydrogen to distinguish olive oil from shark squalene-squalane
  3. 論文・英語 Fiume M, Bergfeld WF, Belsito DV, Hill RA, Klaassen CD, Liebler DC, Marks JG, Shank RC, Slaga TJ, Snyder PW, Heldreth B(2023) Squalane and Squalene
  4. 動画・英語 Dr Dray Squalane oil for skin

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