安定性

採点の中身

声の高さと音量がぶれずに続いているかの評価

何を見ている?

一つの音を出しているあいだに、高さと音量がどれだけ揺れずに続いたかを見る項目です。同じ音程を取れていても、ふらつく声は評価が下がります。原因のほとんどは息にあり、声の支えが抜けた瞬間に声は下がりながら細くなります。歌の土台がいちばん素直に出る場所です。

どうすれば伸びるか

座らずに立ち、足を肩幅に開いて歌います。四拍吸って八拍で吐く呼吸を一曲入る前に三回やっておくと、伸ばす音の後半が持ちます。伸ばしているあいだは押し出す息の量を一定に保つ。歌詞の最後の一文字を、次の息継ぎの直前まで同じ太さで残す意識で歌ってください。

勘違いしやすいところ

揺らせば安定するわけではなく、意図しない揺れは減点の側に回ります。ビブラートは意図した揺れとして別に数えられるからです。立ち上がりだけ整えても後半の三割で崩れれば数字は伸びません。息が続かないと感じたらブレスの位置から息の配り方を見直すのが早道です。

機種による違い・補足

機種によっては安定性を別の名前の指標として出し、点への重みも別です。棒グラフの形しか見えない作りもあるので、細かい数字を追うより同じ曲を三回歌って形が揃うかを見るほうが実になります。録音機能のある部屋なら、聞き返したほうが早く直ることもあります。

解説動画: 声がブレたり震えてしまう人は試してみて!発声を安定させる方法4選!【ボイトレ/歌が上手くなる】/ひょっとこ歌唱研究ch

ぶれる原因は三つ: 声がぶれる原因を、声帯の締め具合・息の量・共鳴腔の操作、この3つの不安定さに分ける。声帯が閉じ、そこを息が通って振動し、共鳴腔で増幅されて声になる流れ作業なので、どれか一つ崩れれば安定しない。3つが働かない理由はウォームアップ不足か、操作のやり方を知らないかで、起き抜けは筋肉が起きておらず微調整がきかない。

ぶれる所は揺らして隠す: 一つ目の手はビブラートで覆ってしまうこと。声のブレは目立ちやすいので、ぶれそうな所は最初から揺らす。木を隠すなら森の中、ブレを隠すならブレの中、という言い方で、それらしくも聞こえる。ただしビブラートがかけられることが前提なので簡単ではない、と本人も断っている。

全力で歌える曲を選ぶ: 二つ目は常に全力で歌うこと。全力は限界という天井に沿うぶん、発声の良し悪しは別として安定はしやすい。逆に八割で歌うとブレが生まれる。つまり全力で行くことが似合う曲を選ぶという話でもある。抑えて歌うべき曲を全力で押すのは違う。

声の支えどころを決める: 根本から直せる可能性があるのが声の支えどころ。立ったまま靴下を履くとふらつくが、座るか壁にもたれれば安定する——固定先を作ると収まるという理屈。声も同じで、舌の上・鼻腔の床・上顎に乗せるイメージを、曲やその日の調子で選ぶ。共通の前提は声を後ろへ流す発声にしておくこと。

喉を広げて後ろへ流す: 四つ目は喉を開くところまで広く構えて、声をひたすら後ろへ流し続けるやり方。ぶれるのは声が上顎などの壁にぶつかったときや、抑えて歌って流れが止まり支えを失ったときだという。首から上は脱力して流し切る。ただし喉の開きと脱力が要るので難易度は高め。