EV/EBITDA倍率
会社の値段
見る対象: 株
借金まで含めて、会社を丸ごと買う値段
何の数字?
EV(企業価値)は時価総額に有利子負債を足し、現金を引いた金額で、その会社を借金ごと買い取るのに必要な額です。これをEBITDA(基本は営業利益+減価償却費)で割ります。利息は資金の集め方、税は税制、減価償却は耐用年数の見積りで変わり、事業そのものと別なので除いて比べる、とMoneyWeek(YouTube)は説明します。
読み方の目安
米国企業の全体は19.73倍、ソフトウェア(システム・アプリ)は24.48倍、半導体は34.75倍、食品小売は8.94倍、石油・ガスの探鉱・生産は5.15倍です(Damodaran がニューヨーク大学のサイトで公開する2026年1月の表。EBITDAが黒字の会社だけの値)。業種で大きく違うので、同じ業種の会社どうしで比べます。
これだけで判断すると危ない理由
EBITDAは設備投資の前の稼ぎで、設備を保つ支出が映りません。同じ成長率なら設備投資が重い会社ほど倍率は低くなる、とDamodaran(ニューヨーク大学)は書き、低い倍率が割安とは限りません。S&P 1500の企業を調べたBouwensら(2019年)は、EBITDAだけに頼る危うさを実務家が見落としがちだと結論しました。負債が大きい会社ほど、PER(株価収益率)と評価が食い違います。
どこで見られるか
決算書にそのまま載っているとは限らず、会社に開示の義務もない、と英国のMoneyWeek(YouTube)は説明します。M&A顧問会社のSTRコンサルティング(YouTube)の公認会計士は、M&Aでは今後の稼ぎを見るのでEBITDAが重視されると述べ、売上原価に入った償却費も足すなど計算は場合で変わります。比べるときは同じ計算式で揃えてください。
出典
- 資料・英語 Aswath Damodaran(ニューヨーク大学)(2026) Enterprise Value Multiples by Sector (US)
- 資料・英語 Aswath Damodaran(ニューヨーク大学) Value/EBITDA Multiples(講義ノート)
- 論文・英語 Jan Bouwens, Ties de Kok, Arnt Verriest(Comptabilité - Contrôle - Audit)(2019) The Prevalence and Validity of EBITDA as a Performance Measure
- 動画・英語 MoneyWeek(YouTube) What is EV / EBITDA? - MoneyWeek Investment Tutorials
- 動画 M&A顧問のSTRコンサルティング(YouTube) EBITDAがM&Aで最重要な理由を会計士がわかりやすく解説【動画で学ぶM&A】