配当利回り
会社の値段
見る対象: 株
株価に対して、1年でいくら配られるか
何の数字?
1年間の配当金を株価で割った数字です。株価1,000円で年間配当30円なら3%です。株価は毎日動くので画面の利回りは毎日変わりますが、買った値段で割れば配当が同じ限り一定です。配当の権利が消える日は株価がおおむね配当額ほど下がると Matt Derron(YouTube)は説明し、Bali と Hite(1998)は下げ幅は配当よりわずかに小さいと論じます。
読み方の目安
日本株全体では2%前後が平均的な水準です。5%を超える利回りが出ているときは、配当が増えたのではなく株価が下がったからである場合がほとんどです。
これだけで判断すると危ない理由
配当は減らせますし、無くなることもあります。配当を止めた会社と始めた会社の発表後の株価を追った研究(Michaely ら、1995)では、止めた会社の短期の反応のほうが大きく、その後1年も同じ向きに動きました。減配した会社は利益も有意に落ちていたとされ(Benartzi ら、1997)、配当と株価を同時に失うことがあります。配当性向と一緒に見てください。
どこで見られるか
証券会社の銘柄情報。予想配当は会社の見込みの額、実績配当は過去に払った額で、数字が変わります。どちらも税を引く前の数字で、課税口座では受け取るとき国税庁によると所得税等15.315%と地方税5%が源泉徴収され、利回り3%なら手取りは約2.4%です。NISA口座なら配当も非課税と金融庁は説明します(税率・制度は変わりえます)。
出典
- 動画・英語 Matt Derron(YouTube) People are Wrong about Dividend Stocks. Here’s why
- 論文・英語 Rakesh Bali, Gailen L. Hite(Journal of Financial Economics)(1998) Ex dividend day stock price behavior: discreteness or tax-induced clienteles?
- 論文・英語 Roni Michaely, Richard H. Thaler, Kent L. Womack(The Journal of Finance)(1995) Price Reactions to Dividend Initiations and Omissions: Overreaction or Drift?
- 論文・英語 Shlomo Benartzi, Roni Michaely, Richard H. Thaler(The Journal of Finance)(1997) Do Changes in Dividends Signal the Future or the Past?
- 公的機関 国税庁 No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得)
- 公的機関 金融庁 NISAを知る
解説動画: #5株式投資の基礎知識①【知って得する!資産運用の基礎知識】/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル
計算式と水準: 1株あたりの年間配当を株価で割ったものが配当利回り。株価=投資金額に対して、配当がどれだけの割合かを示す。動画では過去20年の平均が1.5%程度、同じ期間の預金金利が0.17%という比較が示される。
配当は確定していない: 配当は増えたり減ったり、支払われないこともあると明確に断ったうえで、平均してみると預金金利を上回っていた、という書き方をしている。利回りの数字だけを見て預金と比べるのは危うい、という含意。
配当以外の楽しみ: 株主優待を実施している会社は約1,500社。長期保有株主を優遇する制度や、寄付ができる優待を導入する会社も増えている。ただしすべての会社が実施しているわけではない。