PER(株価収益率)
会社の値段
見る対象: 株
利益の何年分の値段が付いているか
何の数字?
株価が1株あたり利益(EPS)の何倍になっているかを示します。PER 15倍なら、今の利益がそのまま続くとして15年分の値段が付いているという意味です。使うEPSが直近の実績か、アナリストの予想かで実績PER・予想PERと呼び分けます。決算後は実績、発表前は予想が使われます。逆数は益回りと長期金利の益回りで、国債の利回りと比べられます。
読み方の目安
ソフトウェア(システム・アプリ)は実績PER79.17倍、地方銀行は33.60倍、公益(一般)は19.92倍、大手銀行(Money Center)は14.95倍です(Damodaranがニューヨーク大学のサイトで公開する2026年1月の表)。比べるなら同じ業種の中で。製造業とソフトウェア企業のPERを並べても意味がありません。
これだけで判断すると危ない理由
分母の利益は簡単に変わります。特別損益が入った年や、赤字転落の直前は数字が実態を表しません。赤字ならPERは計算できず、低いPERは「安い」ではなく「市場がその利益は続かないと見ている」場合が大半です。市場全体のPERも、個社を単純平均するか、時価総額と純利益の合計から計算するかで違います。Damodaranの2026年1月の表では、単純平均の現在PERは72.19倍、時価総額と純利益の合計からは34.22倍でした。
どこで見られるか
証券会社の銘柄情報、決算短信、四季報に載ります。同じ会社でも情報源で数字が違うことがあるので、実績PERか予想PERかを確認してください。業種別・国別の一覧は、ニューヨーク大学のサイトでDamodaranが公開しており、米国株の業種ごとの水準を比べられます。証券会社のスクリーニング機能でPERの範囲を指定して銘柄を絞り込める、とサンデーマネーチャンネルは説明しています。
出典
- 資料・英語 Aswath Damodaran(ニューヨーク大学)(2026) PE Ratios by Sector (US)
- 動画 サンデーマネーチャンネル(YouTube) 【株式投資の基本】PER・PBR・ROEを初心者向けにわかりやすく解説します
解説動画: 【株式】PERってなに?│投資Q&A/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル
PERが表しているもの: 株価を1株あたりの当期純利益で割った数字。投資した金額を1株あたりの利益だけで回収するのに何年かかるかという読み替えが、この動画のいちばん分かりやすいところ。株価1,000円・1株利益100円ならPERは10倍で、回収に10年かかる計算になる。
利益と収益の違い: 1,000円で売れたお菓子の材料に300円かかったなら、収益は1,000円で利益は700円。当期純利益とは後者を指す。そしてその利益は株主のもので、一部が配当として配られ、残りは会社に蓄えられる、と所有関係まで説明している。
これだけで判断しない: PERは何倍なら割安と言える絶対的な物差しではないと明言。同じ会社の過去の数値や同業他社との比較に使うもので、業種によって高くなりやすい・低くなりやすい傾向があるため、傾向の違う業種同士を単純に比べることはできない。
低ければいい、でもない: PERが低いのは株価が低いということで、その原因のひとつは投資家からその会社は将来性がないと見なされている可能性。逆に高いのは期待が大きいとも読める。あくまで評価指標の1つにすぎない、で締めている。