計画を細かく刻みすぎない
一日の組み立て
日ごとの細かい日課より、大きな単位でゆるく決めてみる
どんな技?
一日ごとの細かい日課表を作るのをやめ、月くらいの大きな単位でゆるく決めてみる試し方です。今月はこの範囲を終える、とだけ書き、何日に何ページまでは決めません。日ごとの割り振りはその日の都合で動かします。計画は細かいほどよいという常識と逆向きなので、確かめられた技ではなく自分で試して比べる対象として置いてあります。
なぜ効くのか
日ごとの計画は達成できない日が多く、そこで意欲が落ちるという説明が、実験をした研究者の側から出ています。ゆるい計画なら遅れが遅れとして見えず、手が止まりにくいという筋書きです。ただしこれは出た結果に後から付けた説明で、しくみとして確かめられたわけではありません。再現性の面でも弱い側にあるので、仮説の段階として読む話です。
やり方
期間を1か月で切り、その中で終える範囲だけを決めます。日ごとの分量は書かず、週に1回だけ残りを見て、間に合いそうかを判断します。遅れていたら範囲を削るか期間を延ばし、休む日を織り込むと同じで遅れた日を数えないようにします。細かい計画で手が動いている人は、変える必要はありません。試すなら2か月ほど続けて、進み方を前と比べます。
はまりどころ
比べられたのは日ごとと月ごとで、週ごとの計画は試されていません。だから日ごとの計画は逆効果だ、と一般に言える結果ではありません。締切が近い場面や、実行意図のように場面を決めて動く技とは向きが違うので、混ぜると両方ぼやけます。粗い計画は何も決めていない状態と紙一重で、そこへ落ちると先延ばしはかえって伸びます。
確かめられ方
Kirschenbaum らが1981年に行った学習改善の実験は、学部生を日ごとの詳細な計画・月ごとのゆるい計画・計画なしに割り付け、予想に反して月ごとのほうが勉強の習慣がよく改善したと報告しています。同じ研究グループが1年後の追跡も1982年に出しています。ただし1つの研究グループ・1980年代・小規模で、独立した再現は見つかりません。