加湿器の霧が落ちる
部屋と空気
白い霧が上がらず机へ垂れて広がる
何が起きている?
超音波式の加湿器から出る白い霧が、少し上がったあとで下へ垂れ、机や床を這うように広がります。部屋全体はなかなか湿らないのに、近くの木の面や紙だけが湿ることがあります。噴き出し口から30センチほどで白さが消え、そこから先は目に見えない湿りとして残ります。
なぜそうなるか
白く見えているのは水蒸気ではなく細かい水の粒です。粒は空気より重いうえ、水が蒸発するときに周りから熱を奪うので、霧を含んだ空気は冷えていっそう重くなります。重い空気のかたまりは重力に押されて下へ動き、机や床にぶつかって横へ広がります。粒ひとつが落ちる速さはごくわずかでも、かたまりごと沈むので早く落ちます。加熱式の湯気が上がるのは、周りより軽いからです。
確かめ方
噴き出し口の少し横に手をかざすと、周りの空気より冷たいことが分かります。下に紙を敷けば、濡れる場所が真下からどこまで広がるかも見えます。数十センチ高い台に載せ替えると、届く範囲が変わるのも確かめられます。扇風機を弱で当てると散って落ちにくくなり、木の家具や本の上に置くのは避けたほうが安全です。
つながる現象
水面から粒がちぎれて飛び出すところは液滴の分裂、小さな粒がゆっくりしか落ちないのは空気の粘性が効くためです。粒が小さいほど落ちる速さは急に小さくなり、そのぶん空中に長くとどまります。それでも冷たい空気ごと沈む動きには勝てず、粒の細かさとかたまりの重さは別々にはたらきます。