フグの持ち帰りと取り扱い

毒のある魚

フグの持ち帰りと取り扱いは、素人には種の見分けが難しく自己判断の調理は危険

見分け方

堤防や防波堤ではクサフグ・コモンフグなど複数のフグが釣れますが、素人が種類を見分けるのは難しいとされます。厚生労働省の部位別の表では、クサフグ・コモンフグは皮まで有毒で筋肉だけが可食ですが、トラフグは皮や精巣も食べられるなど種類で差があります。東京都は、コモンフグに似たコモンダマシやサバフグに似たドクサバフグは外見で区別しにくく、筋肉や皮まで有毒と注意しています。

危険・注意

千葉県のページに載る厚生労働省資料では、平成25〜令和4年に毎年10〜29件・患者11〜46人、死者は計5人でした。厚生労働省によると、食後20分〜3時間でしびれや麻痺が出ます。解毒剤は今のところなく、人工呼吸で呼吸を保てれば延命できます。山形県沿岸の雑種の疑いのあるフグを調べた2026年の研究では、トラフグとマフグの雑種1匹の皮に毒が見つかりました。純粋なトラフグの皮は通常無毒です。

どうする

自分で釣ったフグは自己判断で調理しないのが最も確実です。農林水産省は、釣れたらふぐ調理師に頼むかその場で放し、知人に譲らないよう求めています。種類が分からないものはハリスを切って落とすのが安全です。厚生労働省は、「一度食べて大丈夫だった」という考えが死亡事故の原因になると警告しています。フグの扱いは都道府県の条例でも決まるので、地元の案内も確認を。しびれや麻痺の症状が少しでも出たら、ただちに救急要請をしてください。

出典

  1. 公的機関 厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒
  2. 公的機関 厚生労働省 健康・生活衛生局食品監視安全課 釣りをされる皆様へ
  3. 公的機関 農林水産省 消費・安全局食品安全政策課 フグを釣り上げても無資格で調理したり、人に譲ったりしないでください
  4. 公的機関 千葉県健康福祉部衛生指導課(2023) ふぐを釣った方々へ
  5. 公的機関 東京都保健医療局「食品衛生の窓」 危険がいっぱい ふぐの素人料理
  6. 論文・英語 Ota K, Sanada T, Takahashi H, Numano S, Aoki Y(2026) Species identification and tetrodotoxin distribution in natural hybrid pufferfish collected from Japanese coastal waters