湯冷まし

茶器

湯冷ましは、沸かした湯を器に移し替えることで温度を下げる道具です。

どんな道具?

沸かした湯を注ぎ移し、器に触れる面積を増やして温度を下げるための道具です。玉露や上級の煎茶など、低温で淹れる茶葉に湯を使う前の工程で用いられます。温度計が無くても、移す回数と器の大きさで温度をおおよそ再現できます。急須や宝瓶に直接注ぐよりも一度手間を挟むことになりますが、そのぶん毎回の再現性が高まります。

選び方

湯冷まし用の急須や宝瓶より、少し大きめの容量を選ぶと、一度で必要な湯量をまかなえます。注ぎ口の形が茶器へ移しやすいかも使い勝手を左右します。陶器・磁器・ガラスと素材は好みで選べますが、厚みのある器ほど温度がゆっくり下がる傾向があります。取っ手の有無や持ちやすさも、毎回使う道具としては地味に効いてくる点です。

使い方のコツ

沸かした湯を湯冷ましに移し、さらに宝瓶や急須へ注ぎ替えるのが基本の動作です。移し替える回数を毎回同じにすると、淹れるたびの温度が安定しやすくなります。湯冷まし1回でおよそ10℃前後下がるとされ、目的の温度に応じて回数を調整します。慣れないうちは温度計で実測し、自分の器で何回移すとどの温度になるかを覚えておくと、以降は道具だけで感覚がつかめるようになります。

手入れ・注意

陶器は急激な温度差でひびが入ることがあります。冷えた状態にいきなり熱湯を注がないようにします。使用後は湯ですすいで自然乾燥させ、洗剤は香りが移るため避けるのが無難です。注ぎ口の欠けは手を切る恐れがあるため、使う前に指で軽く触れて確認しておくと安心です。