蓋碗
茶器
蓋碗は、蓋・碗・受け皿の3点だけで、急須を介さずに淹れて飲める中国茶の茶器です。
どんな道具?
蓋・碗・受け皿の3点からなる中国茶の茶器です。蓋を少しずらして茶葉を押さえながら注ぎ分ける、シンプルな仕組みを持ちます。急須を介さないぶん構造が単純で、茶葉の香りや葉の状態をそのまま観察しやすいのも特徴です。烏龍茶など、何煎も味の変化を楽しむ茶葉との相性がよく、碗のまま直接飲むことも、別の器へ注ぎ分けることもできます。
選び方
容量は100〜150ml程度の小ぶりなものが、中国茶で何煎も繰り返す淹れ方に向いています。磁器は薄い分、湯を入れた直後は熱が伝わりやすく持ちにくい場合があり、碗の縁が外側に開いた形状の方が扱いやすいとされます。蓋のつまみが熱くなりにくい形かも確認しておくと安心です。
使い方のコツ
茶葉に湯を注ぎ数十秒で蓋を少しずらすのが基本の動作で、隙間から注ぎ出します。1煎ごとの浸出時間は短いのが特徴で、煎を重ねるごとに少しずつ延ばすのが一般的とされています。碗を直接口に付けて飲む場合、熱い湯だと縁が特に熱くなりやすいため注意します。茶葉の量に対して湯を少なめにすると、香りの強い煎を何度も引き出しやすくなります。何煎目まで美味しく飲めるかは茶葉の種類によって差があります。
手入れ・注意
磁器は薄いため、硬いものにぶつけると欠けやすい道具です。使用後は湯ですすいで茶葉のかすを取り除き、自然乾燥させてから重ねて収納します。長期間茶渋を放置すると匂いが残りやすいため、気になる場合は早めに洗います。重ねて収納するときは、間に布を挟むと擦れによる傷を防げます。