宝瓶

茶器

宝瓶は、取っ手が無く、低温で淹れる玉露などのために使う小ぶりの急須です。

どんな道具?

取っ手が無く、注ぎ口と持ち上げ用のつまみだけを備えた小ぶりの急須です。低温で淹れる玉露や上級の煎茶のために使われる茶器で、本体を素手で持てる温度までしか使わない前提の形をしています。容量は100〜150ml程度と小さく、少量の茶葉を凝縮した旨みで味わうための道具です。

選び方

茶こしが本体と一体か、別の網を挟むタイプかを確認します。前者は洗いやすく、後者は網だけを交換できる利点があります。陶器・磁器・ガラスなど素材はさまざまで、味への影響よりも見た目や手触りで選ばれることが多い道具です。取っ手代わりのつまみが持ちやすい位置にあるかも、実際に使う上での要点になります。片手ですっぽり包める大きさかどうかも、購入前に試しておきたい点です。

使い方のコツ

熱すぎる湯を入れると素手で持てず扱いにくくなるため、玉露なら50〜60℃程度まで湯を冷ましてから注ぐのが目安とされています。茶葉に対して湯量を少なめにし旨みをじっくり引き出す淹れ方に向いた器で、注ぎきるときは最後の一滴まで出し切ると二煎目の濃さが安定します。少量の湯でじっくり浸すぶん、蒸らす時間を少し長めに取ると茶葉が開きやすくなります。

手入れ・注意

急激な温度差は陶器にひびを入れる原因になります。洗剤は使わず、湯ですすいで茶葉をすぐ取り除き自然乾燥させます。茶こし部分に茶葉のかすが残りやすいため、目の細かいブラシで定期的に落とします。棚にしまうときは蓋を少しずらしておくと、内部にこもった湿気が抜けやすくなります。