後味の長さ(アフターテイスト)
甘み・コク
後味の長さ(アフターテイスト)は、一口を飲み込んだそのあとに、味と香りがどれだけ長く残り続けるのかを表す評価の軸です。
どんな味?
飲み込んだあとに、味と香りがどれだけ長く残るかという軸です。甘みや香ばしさが心地よく長く残る「フィニッシュの長い」ものもあれば、苦みや渋みだけがいつまでも残るものもあり、同じ長さでも中身の質が評価を分けるとされています。すっと消える「クリーンな後味」も、決して短所ではなく一つの個性として語られ、ワインのテイスティングで重視される考え方が、コーヒーや茶の世界にも持ち込まれたものだとされています。同じ抽出でも、飲む温度によって感じられる長さが変わることもあるとされています。
どこから来るか
油分やタンニンなど、口の粘膜に残りやすい成分の量と種類によって長さが変わるとされています。コク(ボディ)が厚い抽出ほど後味も長く続く傾向があり、玉露のようにうま味成分を多く含む茶は、渋みが控えめでも甘い後味が長く残るといわれています。焙煎度が深いほど油分が増えやすいため後味の長さと焙煎度にもゆるやかな関係があり、逆に浅煎りの豆はもともと油分が少ないため後味も短くなりやすい傾向があるといわれています。
調整の仕方
金属フィルターやフレンチプレスで油分を残す抽出を選ぶと、後味を長く楽しめるとされています。苦みや渋みだけが長引く場合は、抽出のしすぎが疑われます—— 過抽出と未抽出も参照してください。挽きを粗くする・抽出時間を短くすることで後味そのものも軽くなるとされ、どの長さが好みかは人によって分かれるため、自分がどちらを求めているか言葉にしておくと選びやすくなります。