コク(ボディ)

甘み・コク

味の濃さではなく、口の中の重さ

どんな味?

口に含んだときの重量感、粘性、舌に残る厚みのことです。味が濃いこととは別の軸で、薄いのにボディがある、濃いのに軽い、ということが両方あり得ます。水とスキムミルクと牛乳を比べたときの違いに近い感覚です。

どこから来るか

コーヒーの油分(コーヒーオイル)と、微細な粒子が主な正体です。金属フィルターやフレンチプレスは油を通すのでボディが厚く、ペーパーフィルターは油を止めるので軽く澄んだ味になります。深煎りほど厚くなる傾向もあります。

調整の仕方

厚くしたいなら金属フィルターかフレンチプレス、粉を多めに、挽きを細かく。軽くしたいならペーパーで、粉を減らし、粗く挽く。抽出器具の選択が、最も大きく効く要素です。

解説動画: 【コクとは?】珈琲スペシャリスト達が考える「コク」の定義を紹介・解説/「濃さ・複雑さ」/珈琲豆 山倉(旧KONA SNOW Coffee Roasters)

コクは分かりにくい: 苦みや酸味はすぐ感じ取れるのに対し、コクはつかみどころがない—— それが出発点。ただし定義を知っておくと、コクがあるかないかを聞き分けられるようになるという立場で解説している。

専門家の定義を引く: 『コーヒーのおいしさの方程式』(田口護・旦部幸博)に書かれたコクの定義を紹介している。田口護は東京の老舗コーヒー店の店主で日本のコーヒーを牽引してきた人物、旦部幸博は大学で研究をしている人物、という背景も添えられている。

濃さと複雑さ: 動画で扱われるコクの捉え方の軸が「濃さ」と「複雑さ」。後半では、実際に飲んできた中で「これはコクがある」と感じた豆を挙げながら、その基準を具体化していく構成になっている。