ブナ
広葉樹
ブナは、均一に燃える素直な広葉樹。
特徴
灰白色でつるりとした樹皮に地衣類の斑模様が乗るのが目印で、東北や日本海側のブナ林がよく知られています。材は白っぽく重く詰まっていますが、割ったときに繊維がまっすぐ通るので、手斧でも比較的まっすぐ割れてくれます。林業技術の解説チャンネル「造林技術研究所」によると、ブナは日本の冷温帯を代表する極相林の樹種で、広葉樹には珍しいほど耐陰性が強く、豪雪地帯の日本海側に偏って分布するといいます。
燃え方
炎が均一で癖がなく、煙も控えめです。火持ちはナラに次ぐ水準で、燃えたあとの熾火もきれいに残ります。ただし伐りたては水分をたっぷり含むため、一年以上しっかり乾かした薪でないと本来の穏やかな燃え方にはなりません。ブナ材は密に詰まっていて見た目より重く、しっかり乾いたものほど爆ぜにくいので、静かに過ごしたい夜の焚き火にも向いています。太さをそろえて数本並べると火力が急に落ちにくくなります。
向いている使い方
メインの薪として万能で、料理をしながらのんびり過ごす焚き火に向いています。炎の高さを揃えたいときは、太さをそろえた三本を井桁に組むと安定します。においが穏やかなので、チップにして燻製材として使うこともできます。新潟大学のチームの報告では、新潟県などの里山に広がるブナ林は半世紀ほど前まで薪や炭をとる薪炭林として使われてきましたが、今はほとんど手つかずのまま残っているといいます。
出典
- 動画 造林技術研究所 樹種解説(7/14)ブナ科
- 論文 紙谷智彦, 青木美和子(日本森林学会大会発表データベース、新潟大学)(2016) 旧薪炭ブナ林を用材として活用するための試験伐採とネットワーク構築