混群

暮らし方をあらわす言葉

種の違う鳥が、ひとつの群れになって動くことがあります。冬の林でカラ類を芯にできる型が身近で、一羽見つけた先に別の種が続きます。

どこを指すか

種の違う鳥がひとつの群れとしてまとまり、同じ向きへ移動していく状態を指します。日本では冬の林にできる型がよく知られ、シジュウカラやエナガといったカラ類が芯になり、そこへコゲラなどが加わります。日本鳥学会誌などで報告される混群の研究では、参加する種の顔ぶれが林の作りと季節、その年の実りで入れ替わることが示されています。この組み合わせなら混群、と決まった名簿があるわけではありません。

見分けにどう効くか

一羽を見つけた時点で、周りに別の種がいると見込めるようになります。声のした方へ双眼鏡を向けたら、一羽を追う前に群れの先頭と最後尾を見て、幅をつかむほうが先です。混群は枝から枝へ流れ続けるので、同じ場所にとどまるのは数分しかありません。その間にできるのは種を数えることまでで、一羽ずつ細部を確かめていると群れは通り過ぎたあとです。名前の分からない個体は姿と動きだけ書き留め、幼鳥の見込みも残して照らし合わせます。

似た語との違い

同種だけの群れとは別ものです。ムクドリやスズメの群れは同じ種が数十羽から数百羽でまとまり、芯と付き添いという関係になりません。もう一つ紛らわしいのが、実のなった木に居合わせた集まりです。こちらは食べ物のある一点へ別々の種が集まっているだけで、木を離れれば散っていきます。止まった場所に集まるのか、群れごと移動していくのかが分かれ目で、一分ほど目で追えば見当がつきます。

身近な鳥で確かめる

冬の里山の雑木林や林のふちとやぶが舞台になります。落葉して見通しがきく時期は、枝の上を動く小鳥が背景から浮き上がるため、顔ぶれを目で追いやすくなります。手がかりは声のほうが早く、シジュウカラのツツピーとは違う細かい地鳴きが幾種類も混ざって聞こえたら、混群が近づいています。一本の木ではなく、声が動いていく向きを見ると通り道が分かります。林の奥へ踏み込むことはしません。