フラッシュを焚く
近づく・触る
光を当てないのが、撮る側の線です。日本野鳥の会のガイドラインⅠ⑤は、フラッシュやストロボを使った撮影をやめるよう求め、強力なLEDライト等の使用も同じだとしています。
どういう行為か
ストロボやスピードライトを鳥に向けて発光させる行為です。夜の鳥をライトで照らして探すこと、ねぐらに入った群れに光を当てて起こすことも同じ枠に入ります。撮影機材だけの話ではなく、オートフォーカスの補助光や、携帯電話の撮影用ライトのように、こちらが出したつもりのない光も含みます。暗い場所でカメラを構えた時点で、機材の初期設定が光る側になっていないかを見ておくところです。
法や指針での位置づけ
罰則のある禁止ではありません。鳥獣保護管理法第8条が禁じるのは捕獲等と鳥類の卵の採取等で、光を当てただけでは条文に届かず、軒先の巣を落とすのような法の話とは層が違います。線を引いているのは日本野鳥の会のガイドラインⅠ⑤で、「フラッシュやストロボを使用して撮影をするのはやめましょう」に続けて「強力なLEDライト等の使用も同様です」と書かれています。止める力を持つのは撮る側だけという項目です。
なぜ問題になるか
暗い場所では、鳥の目も人の目と同じように暗さに合わせて開いています。そこへ発光が入れば、飛び立った先が枝や壁でも、暗い中では避けきれません。同会のガイドラインⅠ①は飛び立つ・逃げる行動をストレスを感じた時の行動として挙げており、発光のたびにそれが起きているなら、撮れた一枚の裏で同じ回数だけ起こしています。ねぐらでの発光は群れごと動かすので、一人の一回がその場の全羽に及びます。
代わりにどうするか
光を足さず、明るい時間のほうへ予定を寄せるのが代わりの手です。日の出前や日没後に粘らず、光が回ってからの時間に移せば、同じ場所で同じ種が撮れます。機材の側では、補助光の発光をあらかじめ切っておきます。夜に鳥を確かめたいなら声だけで記録する方法が残っており、ムクドリのねぐらの声のように、光を当てずに種までたどれる手がかりがあります。
相談する窓口
撮影地でのふるまいは、その場所の管理者が線を持っています。都市公園なら公園管理事務所、河川敷なら河川管理者に、三脚や照明の扱いを聞けます。作法そのものを学びたいなら、日本野鳥の会の支部が開く探鳥会に機材の設定まで含めて教わる場があります。光を当てている人を見かけたときは、直接止めに入るより管理者や主催者に伝えるほうが収まります。