体を底や配管にこすりつける
魚のようす
判定: このまま様子を見る
体をこすりつけるのは、水が刺激になっているという合図です。pHの急な変化や、換水後の塩素が原因のことがあり、まず水を測ります。
どう見えるか・どんな数字か
体を底や壁、配管にこすりつけます。ひねった瞬間に腹が光るので、離れていても目に入ります。数分おきに繰り返し、何匹かが同じ動きをすることもあります。こすった場所が赤くなったり、うろこが剥がれたりすると分かりやすくなります。このとき水の数字は正常に見えることもあり、動きだけでは原因を決められません。
何が起きているか
体の表面とえらが刺激を受けたときの反応です。FAO 2014は、アンモニアや亜硝酸、毒物が高いときの症状として、水槽の壁にこすりつける動きを挙げています。水道水の残留塩素や、pHの急な動きも刺激になります。白い点をつくる寄生虫でも同じ動きが出ると、同じ本の付録3に書かれています。
どうするか
pH・アンモニア・亜硝酸・残留塩素の4つを測ります。換水の直後なら塩素をまず疑ってください。次からは汲み置きか、強い曝気で抜いてから足します(FAO 2014)。数字が動いていれば、そちらを直してから数日見ます。水がすべて正常なら、水では説明がつきません。魚に詳しい人に相談してください。
起こさないために
足す水は塩素を抜いてから入れます。FAO 2014は、塩素を確かめずに全体の1割を超える量を入れ替えないことと、pHを1日に0.3より速く動かさないことを挙げています。新しい魚は別容器でしばらく置いてから合流させ、網や道具は水槽ごとに分けます。足す水も水質試験キットで測っておくと、原因が絞れます。
どこまで確かめられているか
こすりつける動きが、水の刺激でも寄生虫でも出ることは、FAO 2014の表7.2と付録3の両方に書かれています。どちらかを動きだけで見分ける方法は示されていません。表は症状と原因を並べたもので、頻度を測った資料ではありません。測って水に原因が無ければ、この本で言えるのはここまでです。