一晩で何匹も死んでいた
魚のようす
判定: 魚を退避させる
一晩で何匹も死んでいたら、残りの魚を別の水へ移します。夜のうちに酸素が尽きたのか、水が変わったのかを、移してから調べます。
どう見えるか・どんな数字か
朝に見ると、何匹かが底に沈んでいるか、水面に浮いています。口とえらぶたを大きく開いたままのことが多く、大きい個体が死んで小さい個体が生きているという並びになります(FAO 2014)。前の晩までは普通に食べていたのに、という順で起きるのが特徴です。残った魚は水面近くに集まっています。
何が起きているか
酸素は夜のあいだに最も低くなります。藻類が夜は酸素を使う側に回り(FAO 2014)、有機物の分解と魚の呼吸がそこへ重なるためです。ポンプやエアポンプが止まれば、これが一気に進みます。体の大きい個体ほど必要量が多く、先に落ちます——コイ・ニシキゴイのように60cmを超える魚では、夜の余裕がその分だけ短くなります。急な水温変化や塩素の混入でも、同じ朝の景色になります。
どうするか
先に生き残りを別容器へ移します。元の水温にそろえ、塩素を抜いた水にして、空気を送ります。原因を調べるのは、魚を移してからで間に合います。次に死んだ魚と残った餌をすべて取り出します。置くとアンモニアが跳ね上がります。それから電源と水中ポンプ、配管を確かめ、数字を測ります。川や池に放してはいけません(外来生物法)。
起こさないために
夜の曝気を止めない仕組みを先に作ります。乾電池式エアポンプと逆流防止弁を備え、停電のときに切り替えられるようにしておきます。水槽に日を当てず、藻を増やさないこと。FAO 2014は水1 000 Lあたり20 kgを超える魚を入れないことを挙げています。足す水は塩素を抜いてから入れます。
どこまで確かめられているか
大きい個体から死に、口とえらぶたが開いているという低酸素の見え方は、FAO 2014の付録3に並んでいます。藻類が夜に酸素を消費して魚を死なせうることも同じ本です。朝に測った水は、夜の状態ではありません。原因を後から確定するのは難しく、連続して記録する計器が無い限り、推定にとどまります。
解説動画: 【水槽崩壊】昨日まで元気だったメダカや熱帯魚が突然死ぬ原因は○○でした/アクアリウム大学【アクアレンタリウム公式】
先に機材を見る: 前の日まで元気だった魚が翌朝に死んでいた、という連絡を受けたとき、動画がまず確かめるのは水槽の機材が動いているかです。水中ポンプなど機材から水が出ているか、水温が今何度になっているか。どちらも手を入れるか計器を見るだけで済む項目で、この電話の段階でたいていはここに問題があると述べます。
ろ過の目詰まり: 機材に問題が無ければ、次に見るのはろ過フィルターの目詰まりです。ろ過が追いつかなくなればアンモニアや亜硝酸が水槽にたまり、そこまで進んだ魚はほとんどが助からないと言います。死んでいる時点で数字は出ているはずなので、測るより先に器具を確かめる順にしていると説明します。
何匹死んだかで分ける: 1匹2匹だけで他は元気なら、見る場所が変わると分けます。ろ過に問題が無ければ次に疑うのは餌で、急に違う餌や生き餌を与えたなら消化不良の見込みがある。それから同居する魚のいじめ——ひれをかじられたり、脱皮直後のエビが狙われたりして弱ることがある、と挙げていきます。
間隔を決めて手入れ: 再発を防ぐのは日々の手入れだけだと言います。検査の数字に驚いて水換えをやりすぎると魚がついていけないので、それよりも半年に一度ろ過フィルターを洗う、二週間に一度マットを替える、といった間隔をあらかじめ決めてしまう。その形で長く保っている水槽がたくさんあると述べます。
新しい魚を入れる日: 最後に、魚を迎えるときの落とし穴を二つ挙げます。ひとつは病気の持ち込みで、1〜2週間は別に置いてから合流させる。もうひとつは水槽の中の順位が変わることで、今まで先に食べていた魚が後回しになる。そうして食べる量が減ると少しずつ弱るので、餌が行き渡っているか見るよう結びます。