水が白く濁る

見た目とにおい

判定: このまま様子を見る

白い濁りは、菌が一気に増えた跡です。多くは数日で澄むので、水をいじらず餌を控えて、酸素だけ切らさないようにします。

どう見えるか・どんな数字か

水槽の奥の壁がかすみ、全体が均一に乳白色になります。緑や茶の濁りと違い、コップにすくっても白さが残るのが見分けで、光を当てると細かい粒が舞って見えます。一日か二日で急に現れ、そのあと数日かけて薄れていきます。試薬の色は動かないことも多い一方で、朝いちばんの溶存酸素(DO)は日中より低く出ます。壁や配管の色は変わらず、においもふだんのままのことがほとんどです。

何が起きているか

濁りの正体は、水に溶けた有機物を食べて増えた従属栄養菌そのものです。餌の食べ残しや魚のふん、枯れた根から炭素が出ると、短い時間で分裂する菌が浮いたまま数を増やします。硝化菌のように面へ張り付かないので、水が白く見えます。増えた菌は呼吸で酸素を使い、分解が奪う酸素の分だけ魚の取り分が減ります。

どうするか

水を大きく換えず、ろ材も洗いません——濁りは餌が尽きれば引きます。順に、食べ残しと死んだ魚を取り除く、給餌をふだんの半分以下に落とす、曝気を足して水面をよく揺らす。そのうえで朝と夕に溶存酸素(DO)を見ます。手を入れるほど長引くので、待つことも手当てのうちです。魚が水面に上がるなら、水面で口をぱくぱくさせるの手当てを先にします。

起こさないために

有機物を水へ入れない側で止めます。餌は数分で食べきる量にとどめ、残りはすくい取る。固形物は床の手前で落とし、枯れた根はためない。毎回同じ時刻に与えると、残る量の変化にも気づきやすくなります。魚を足すときは少しずつ日をあけて入れます。立ち上げの初期は白濁りが出やすい時期で、ここは立ち上げから数字が動かないと同じ待ち方をします。

どこまで確かめられているか

白濁りそのものを測った資料は乏しく、根拠は隣の実験から借りています。McKnight ら 2025 の水槽では硝化が立つまで3週から8週かかり、その間は従属栄養菌の側が先に増えます。有機物が硝化菌から酸素と場所を奪う量の数字は、浮遊物(TSS)に置きました。濁りの量と酸素消費を家庭規模で結んだ測定は見当たりません。

解説動画: 白ニゴリしたらどうする アクアリウムで初心者が悩む白濁りを解決しよう 水槽セット時、大掃除後によくあるトラブル めだかも熱帯魚にも共通する問題【楽めだか】/楽めだか【rakumedaka】

白く見えるもの: 動画は、白濁の正体を分解されずに浮いているタンパク質だと説明します。吸着させる資材を入れれば粒が大きくなってフィルターに引っかかるので、水はすぐに澄んで見えるようになります。ただし元を直していなければ同じ理由でまた濁るので、澄ませる資材は答えではないと、手当ての前に釘を刺します。

たいていは餌: いちばん多い原因として挙がるのは餌の量が多すぎることです。フィルターへ直接吸い込まれていくのは多すぎる合図で、そこに溜まって傷んだ分が浮いてくる。テトラ10匹なら耳かき1杯でも少し多いくらいという言い方も紹介します。次に多いのがろ過の力不足と、水量に対して魚が多いことです。

出やすい時期: 白濁が出るのは新しく立ち上げて1か月以内が最も多く、その次が大掃除のあとだと動画は言います。フィルターも水も一度に替えてしまうと菌が減り、立ち上げの時期へそっくり戻ってしまうから。立ち上げから数字が動かないのと同じ入り口に、掃除のあとでもう一度立たされることになります。

菌を残す手入れ: 手入れの側は洗いすぎないことに尽きます。フィルターを替える日は水を替えない、二つ付いているなら片方だけにする、マットは水換えで抜いた飼育水でゆすいで使い回す。菌の付く場所を増やすために、空いた場所へリング状のろ材を足す手も挙げます。取り替えるより残すほうへ寄せる、という考え方です。

待てば収まる: まとめとして挙がるのは、餌のやりすぎ・ろ過の力・魚の数の三つを一つずつ減らしていくことです。そのうえで1か月半ほど置けば菌が増え、白濁そのものは収まっていくと結びます。澄ませる手を足すより、濁らせている側を一つ減らして待つほうが早い——この項目の読み方と重なるところです。