ネットポットと定植パネル
育てる床の型
株を支えるのは土ではなく、穴と籠です。ネットポットの網目から根が水へ抜け、パネルの穴径と穴の間隔が、そのまま株間になります。
何のためのものか
株を支えるのは土ではなく、穴と籠です。網目から根が水へ抜け、籠に詰めた粒が苗を立たせます。パネルは同時に水面を覆って光を遮る蓋でもあり、穴の径と間隔が、そのまま株間になります。DWC(浮き床の水耕)でもNFT(薄膜水耕)でも、株と水の境目はここに来ます。作物を替えるときに真っ先に替わる部品でもあります。
選ぶときに見るところ
口径は5〜7.5cm、いわゆる2〜3インチが一般的で、育てる株の大きさで選びます。FAO 589 の設計では、NFTの植え穴が径7〜9cm、株の中心の間隔は21cm以上、浮き板は厚み3cm以上で、穴の径は16〜30mm。穴が大きすぎれば光が水面に届き、小さすぎれば根が抜けません。籠に詰めるのは軽石や焼成粘土といった培地です。
使いかたと手入れ
根の先が水面に届く高さに置きます。届かないと、苗のうちに乾いてしまいます。苗はスポンジかロックウールで首を留め、茎そのものは水に浸けません。収穫したら板と籠を洗い、乾かす前に水へ戻します。浸かっていた面には硝化菌が付いており、乾かすと死にます。板の隙間や空いた穴は塞ぎます——光が入れば藻が出ます。
無いとどうなるか
水面が開き、光が水に届きます。水が緑色になるが出て、溶存酸素(DO)も昼と夜で大きく振れるようになります。株の側では、支えを失った茎が倒れて根が水から離れます。籠を使わず直接挿すこともできますが、根が管や槽の壁に絡んで、根が茶色くぬめるを早いうちに見つけにくくなります。穴の径が合わないまま挿した株も同じです。
解説動画: Never Buy Netcups Again For Hydroponics/Khang Starr
籠の代わりに: 動画は、水耕で使う網目の籠の代わりに、家にあるショットグラスを使う手を見せます。籠がしていた仕事——ロックウールを支え、根を養液へ通すこと——は、底を切り抜いたグラスでもそのまま置き換えられると言う。大きさもほぼ同じで、傷めなければ何度でも使い回せます。実際に種をまいた鉢も並べて見せています。
底の切り抜き方: グラスを伏せ、先のとがったはさみで底に切り込みを入れ、内側だけを抜きます。外周まで切ってはいけません。残した縁がロックウールを受け止め、ピーマンや葉物のような株を立たせるだけの強さがあると述べます。抜く穴は、これよりもっと小さくてもかまわないとも言い添えます。
根が出れば増える: 穴が小さめでも、根が少しでも養液に届けば、その先で広がって増えていくから差し支えないと説明します。だから抜く穴はこれより小さくてよく、切った大きさで十分だと作者は言う。残りの仕事は、培地を受け止める縁と、養液に届いたあとで広がっていく根のほうが引き受けることになります。
植え替えのとき: 別の系や土へ移すときは、ロックウールごと持ち上げれば株はそのまま外れます。網目の籠だと根が目に入り込んでしまい、そのまま引き抜けば傷むので、籠の一部を切ってから出していると言う。籠は根の通り道であると同時に、外すときの引っかかりでもある、というのが、この動画の結びです。