シソ
ハーブ
向き: よく育つ
夏の水温でも勢いが落ちない、数少ないハーブです。25℃前後がよく伸びる帯で、根がよく張るので、培地を使う床に向きます。
この系で育つか
夏に勢いが落ちない側のハーブです。よく伸びる帯が25℃前後とされ、ナイルティラピアのような温水性の魚を飼う夏の系と重なります。ただしFAO の手引き(Somerville ら 2014)の栽培表12種にシソは入っておらず、この系で測った資料も見当たりません。葉物と同じ扱いのまま作られている段階だと考えてください。
必要な養分
窒素が中心で、量は葉物と同じ薄い帯で足ります。硝酸が切れると、まず古い葉から色が抜けていきます。この系で足りなくなりやすいのはカリウム(K)・鉄(Fe)・カルシウム(Ca)の三つで、新芽の色は鉄、古い葉の縁はカリウムと見分けます。餌の量が増えない限り、養分の帯そのものは上がりません。
出やすい不調
日が短くなると花芽に変わる植物で(Kondo ら 2006)、花穂が立つと葉が硬くなります。穂を早めに摘み、わき芽へ切り替えて若い葉を出させます。葉裏にはハダニやヨトウがつきます。水の側では水温が上がったまま下がらないと株が締まり、新芽だけが黄色く、葉脈が緑に残るなら鉄が薄いほうを疑います。
収穫までの目安
発芽の適温は20〜25℃で、出そろうまで1〜2週間ほどです。本葉4〜5枚で床へ移し、摘み始めまでは定植から1か月ほど、播種から数えると3か月ほどが日本の栽培で広く言われる目安になります。土と施設で積み上がった数字で、この系で測ったものではありません。夏の終わりから花芽が立ち始めます。
解説動画: 家庭菜園や農園のシソ栽培やバジル栽培で無限増殖させる方法を徹底解説!成功の秘訣は収穫時に〇〇するだけ!?/Tips for growing perilla and basil indefinitely/農家直伝!家庭菜園らいふ
三週間でとう立ち: 動画は、シソを3週間ほど放っておくととうが立って花が咲くと示します。バジルはそれより早いとも言います。花が咲くと株が弱り、葉の収穫は望めなくなる。だから葉だけを摘むのではなく、剪定の要領で先端を摘心するのが収穫のしかたなのだ、という組み立てで始まります。刺身のつまに花を使う人は別だ、と断りも入れます。
枝が倍々に増える: 摘心すると先端の下から枝が2本出て、それがまた2本ずつに分かれます。動画は2倍、4倍、8倍と枝が増えていくと数え、背を高くせず、株を横へ広げて葉数を稼ぐよう勧めます。葉だけを取り続けると茎ばかり伸びて坊主になる、という対比で説明し、実際に先端を切って見せます。
成長点を見回る: 注意点としてアブラムシが成長点の付近につくことを挙げ、6月ごろに被害が多く、7月にも増えると述べます。増えてから気づくと株ごと弱るので、葉を定期的に見て、見つけ次第こすり落とすか払い落とす。動画では実際に先端を拡大し、吸われた跡がないことを確かめてから収穫に移ります。
水につけて増やす: もう一つは株を増やす話です。使う葉を落として成長点と葉2枚ほどを残した枝を作り、水の中で斜めに切って2、3時間つける。培土に箸で穴を開けて差し、水を絶やさなければ1週間ほどで根づきます。毎日水を替えれば下から根が出るとも言い、7月前半までが限度だと付け加えます。
決めるのは摘み方: 日焼けして大きくならないという質問には、直射日光を避ける。日陰でも十分育つと答え、苗が小さいうちは窒素の濃い液肥で伸ばすと述べます。花を立たせず、若い枝を出し続けること——この作物で収穫の長さを決めるのは、養分より摘み方の側だと読める組み立てになっています。