イタリアンパセリ

ハーブ

向き: よく育つ

低い気温に耐え、冬のあいだも採り続けられます。生育はゆっくりで、床へ移してから20〜30日で摘めるようになりますが、株を長く置くぶん床は動きません。

この系で育つか

低い気温に耐え、冬の床を埋められます。FAO の手引き(Somerville ら 2014)はパセリを養分の要求が低いハーブに置き、生育は15〜25℃、0℃にも耐え、伸びる下限は8℃としています。メディアベッドでも水を流す床でも作れる作物で、25℃を超える時期だけ日よけが要ります。

必要な養分

必要な量は葉物より少なく、硝酸が薄い水でも株は保ちます。切れやすいのはカリウム(K)と鉄(Fe)です。Roosta 2014 はパセリを含む4種を対象に、この系のカリウム不足を葉への噴霧で補う試験を行っています。外葉から少しずつ採り、株を丸ごと刈らないほうが、薄い養分でも立ち直ります。

出やすい不調

2018年の国際調査ではパセリに根の褐変2件・葉の黄化1件が記録されています(Stouvenakers ら 2019)。根が茶色くぬめるなら、水の回りと酸素のほうから見直します。古い葉の縁から枯れ込むならカリウム、新芽だけが黄色く、葉脈が緑に残るなら鉄です。採りすぎた株は葉が細くなり、戻るのに時間がかかります。

収穫までの目安

難しいのは発芽です。20〜25℃で8〜10日が目安ですが、種が古いと2〜5週間かかります。20〜23℃の水に24〜48時間浸けてから播くと早まります。苗は5〜6週間で床へ移し、そこから20〜30日で摘み始められます(Somerville ら 2014)。茎が15cmを超えたら外側から採ります。

解説動画: よく増える♪イタリアンパセリの育て方・栽培【くまパン園芸】/くまパン園芸 KOBI's Houseplants Life

苗は株数で選ぶ: 動画は種からでも作れるとしつつ、ポット苗を買うなら株数の多いものを選ぶと言います。一つの苗から次々に葉が出るので、2株と4株では、そのあとに出てくる葉の数が変わってくるからです。小ぶりでも株数が多く、葉につやのあるものを選び、細く弱った株は避ける。売り場での見分け方から始まります。

根詰まりで止まる: 買ったポットのままだと、しばらくして成長が止まります。理由は根の張りが強く、根詰まりを起こすことで、早めに大きめの鉢へ移し、回った根を少しほぐしてから植えると外へ伸び直すとしています。株分けは株を傷めるので、この作物ではしないと断っています。鉢を大きくして根を伸ばし直させるだけ、という直し方です。

置き場所と水: 春から秋が伸びる時期で、真夏の直射に当たると葉焼けを起こし、茎も硬くなる。動画は一年を通して風通しのよい半日陰に置き、日が強い場所なら遮光すると言います。水は乾いたらたっぷり与え、成長期は減りが早くなるので、春の後半から与える間隔を変えて、水切れで枯らさないようにしています。

外葉から根元で: セリ科なので、摘んだところからは芽が出ません。新しい葉は株の中心から出てくるため、外側の古い葉を根元から順に摘むのが摘み方になります。欲張って中心を切ってしまうと次の葉が出るまで時間がかかるので、中心はいつも残すと念を押します。切る位置も根元に近いほどよいとしています。

肥料と一年の扱い: 肥料は緩効性のものを規定量与え、葉が次々に出る季節には液肥を定期的に足すとよいとしています。二年草ではあるものの、鉢では冬越しが難しいので一年草として扱うという割り切り方。外葉から根元で摘むかぎり株分けは要らないという運びなので、株を丸ごと刈らずに少しずつ採る扱いに、そのまま重なります。