星座は星を結んだ線の形

天文の言い回し

星座は、空に区切られた区画のことです。国際天文学連合(IAU)が1928年に承認した境界線が範囲を決めており、星をつなぐ線のほうは本や国によって違います。

言われていること

夜空の図には星と星を結ぶ線が引かれ、その形の全体が星座として示されます。オリオン座の三つ星やカシオペヤ座のWのように、線の形と名前が一組で覚えられるため、線でつないだ姿こそが星座という受け取りが広まりました。線からはみ出した星は星座に属さないもの、線をたどれない相手は星座になっていないもの、という読み方もここから出てきます。

目には実際どう見えるか

空に線は引かれておらず、目に映るのは明るさの違う点の散らばりだけです。どの点をどう結ぶかは見る側の作業で、同じ並びでも本や国によって結び方が違います。国際天文学連合(IAU)が定めたのは線ではなく境界のほうで、星座は「境界に囲まれた空の区画」として空を隙間なく分けています。区画には星座名を持たない暗い星も見どころも入り、うみへび座のように広さだけが際立つ相手もあります。

どこから広まったか

星と星を結ぶ線は、星図の描き方として受け継がれてきた作法です。国際天文学連合(IAU)は1922年の第1回総会で88の星座名と3文字の略号を決め、ベルギーの天文学者デルポルトがまとめた境界の案を1928年に承認し、1930年に出版しました。取り決めになったのは名前と区画までで、線の引き方はどこにも定められていません。星図帳の側は形を覚えるための補助線として線を残しています。

何なら本当か

線をたどる読み方そのものは有効です。明るい星の並びを覚える手がかりになり、星座早見盤も星図帳もその線で作られています。押さえるのは線が決まりではなく、区画のほうが決まりという順序です。区画で見ればプレアデス星団はおうし座の中にあり、線の形から外れていても所属は変わりません。名前の付いていない暗い星も、どこかの区画に入っています。