見かけの等級

見え方を決める数字

数字が小さいほど明るく、マイナスまで続きます。1等級の差が約2.5倍、5等級で100倍と決められた対数の目盛りで、地球から見たときの明るさだけを表します。

何を表す数字か

地球から見た天体の明るさを、数字の向きが逆になる目盛りで表したものです。日本天文学会 天文学辞典は、1等星と6等星の光の量の比を100倍と定め、1等級の差を100の五乗根、およそ2.512倍とする決め方を載せています。数字が小さいほど明るいので、0等より明るい相手はマイナスの値です。距離をそろえて比べる絶対等級とは別の数字で、名前が似ているだけです。

実際の値の目安

理科年表の恒星表ではシリウスが-1.5等、ベガが0.0等、北極星が2.0等と並びます。恒星の外では満月が-12.7等、金星は最も明るいときで-4.7等まで上がります。空の暗い場所で肉眼に届く下限は6等前後、市街地では3等から4等で頭打ちになり、同じ星が郊外では見えて自宅の窓からは消えます。星表の集計では5等までが約1600個、6等までが約4800個です。

これが動くと何が変わるか

見える・見えないの境目が動きます。肉眼の限界等級が1等級下がるだけで数えられる星は三分の一に減り、星座の形は暗い星が抜けてたどりにくくなります。北極星はいちばん明るい星という言い方が残るのも、2.0等という位置づけが数字の向きから伝わりにくいためです。等級は順位ではなく比の目盛りで、3等と4等の差は、6等と7等の差と同じ比率を表します。

自分で確かめる方法

等級の分かった星を明るい順にたどり、どこで消えるかを探します。こと座のベガを0.0等の基準に置き、平行四辺形をつくる3等台と4等台の星を数えていくと、その夜の下限が読めます。同じ場所でも透明度と月齢で1等級は動くため、一晩の結果では決まりません。低い空の星は大気減光で暗く出るので、頭の上に近い相手で比べます。