霧氷
地面と物につくもの
霧氷は、三つをまとめて呼ぶ名前です。気象庁『気象観測の手引き』は樹霜・樹氷・粗氷の3種類を霧氷としており、木に付いた白い氷はこのどれかにあたります。
どんな粒か(大きさ・色・透け方)
木の枝や電線、標識といった地物の表面に付いた、白色ないし半透明の氷層です。気象庁『気象観測の手引き』の言葉で、色と透け方に幅があるのは中身が3種類あるためです。針や板のような結晶がそのまま立つ樹霜から、粒がすき間なく詰まってすりガラスのように白いもの、氷らしく向こうが透けるものまで並びます。厚みの偏り方は風の強さで変わり、同じ木でも高さで見え方が違います。
見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)
決め手は、結晶が読めるか、押して崩れるかの二つです。針状や板状の結晶形が肉眼で認められるなら樹霜、白色不透明でもろい塊なら樹氷、半透明か透明に近い塊なら粗氷と、気象庁『気象観測の手引き』は書き分けています。三つは一本の木の上で重なることがあり、同書は樹氷の側面に樹霜ができている場合を挙げています。白さだけでは決まらず、指と目の両方を使います。
どこで・どんな気温でできるか
木や地物が、冷えた霧や雲の中に入っている場所でできます。山の稜線や高原、内陸の谷筋のように、0℃を下回った空気に霧が長く居座る地形で見つかります。三つのうち粗氷は霧粒が大きく気温-10〜-2℃の間でできやすいと気象庁『気象観測の手引き』が条件を示し、樹霜のほうは水蒸気の昇華が主で、霧が出ていなくても伸びます。同じ山でも標高と風で三つが入れ替わります。
気象庁の定義での境目
境目は雨氷です。気象庁『気象観測の手引き』は霧氷を「樹木や地物に白色ないし半透明の氷層が付着したもので、樹霜、樹氷、粗氷の3種類がある」とし、雨氷は別の項目に立てています。雨氷は着氷性の霧雨または雨、つまり降ってきた水滴が凍ったもので、霧氷の側は浮かんでいる霧粒か、水蒸気そのものから作られます。降ったものか、浮いていたものかが、この二つを分ける線です。