地面と物につくもの

水滴を経ずに、いきなり氷の結晶が付きます。うろこ状や針状という形の名前が、凍った露との見分けどころになります。

どんな粒か(大きさ・色・透け方)

気象庁『気象観測の手引き』は霜を大気中の水蒸気が昇華して、地面又は地物に付着した氷の結晶と定めています。形は一般にうろこ状、針状、羽状又は扇子状で、白く不透明に見えます。露の粒に大きさや形の記述が無いのに対し、霜は四つの形の名前がそのまま定義に入っており、近づいて結晶の形が見えるかどうかが、そのまま見分けの入口になります。

見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)

形と、水の出どころの二つで見ます。角のある結晶なら霜、丸い粒が凍って白く濁っているなら凍露で、同書は凍露を露の粒が凍結したものと定めて別に立てています。霜柱は地中の水分が柱状の氷の結晶となって、地中又は地面に析出したもので、水が下から来ます。樹木や地物に付く樹霜も昇華でできますが、こちらは霧氷の一種です。

どこで・どんな気温でできるか

0℃以下で、氷に対して空気が飽和したときにできます。同書は、大気中の水蒸気が飽和状態に達したとき露でなく霜となるため霜点温度というと書いています。付く場は放射冷却の効いた、風の弱い晴れた夜の地面や地物で、季節によっては結露した水分が凍り、水蒸気が一気に凝固して霜となるとも記されています。露と入口を分けるのは、この温度です。

気象庁の定義での境目

気象庁『予報用語』が、強さと時期で刻んでいます。弱い霜(うす霜)は、植物の葉などの限られた部分にしか認められない程度のもの、強い霜は、畑の植物や地面が一面に白く見えるような霜です。時期の側では、秋から冬にかけて初めておりるものを初霜、秋の季節外れに早いものをはや霜、春から初夏の季節外れに遅いものをおそ霜と呼び分け、あとの二つには農作物の被害が結び付けられています。