地面と物につくもの

水滴のまま物につく、いちばん見慣れた水です。氷の結晶として付く霜とは、粒が水のままかどうかで分かれます。

どんな粒か(大きさ・色・透け方)

粒は水滴で、下にある地面や地物の色を透かします。気象庁『気象観測の手引き』の大気水象の表は、露を大気中の水蒸気が水滴となって付着したものとしていますが、粒の大きさは定めていません。霜が一般にうろこ状、針状、羽状又は扇子状という結晶の形とともに書かれるのに対し、露は形の記述を持ちません。白く見えるか、透けて見えるかが最初の分かれ目になります。

見分けの決め手(はずむか・つぶれるか・音)

つぶすと水になるかどうかが決め手です。露は水滴なので押せば流れ、下の色が透けます。同書は露の粒が凍結したものを凍露として別に立てており、凍った露は白く濁りますが、結晶の形ではなく粒の形が残ります。霜は昇華でできた氷の結晶なので、はじめから角のある形をしており、指で押しても水にはなりません。

どこで・どんな気温でできるか

よく晴れて風の弱い夜に、地面の側から冷えて付きます。同書は移動性高気圧に覆われると風が弱くよく晴れることが多く、そのような夜には放射冷却が顕著になると書き、地表近くの空気が冷やされ、その中の水蒸気が地表面に結露すると説明しています。移動性高気圧は高気圧と低気圧の記号で天気図に出るもので、空気を冷やしていって水蒸気が飽和し、露を結ぶ温度が露点温度です。

気象庁の定義での境目

観測の線は、付いた場所で引かれます。気象庁『気象観測の手引き』は露を「地面や地物などに大気中の水蒸気が凝固し水滴となって付着したもの」とし、草や木の葉だけにできたものは除くと書き添えています。葉の上だけの水滴は、露として数えないという取り決めです。凍った場合は凍露として別に立てられ、霜の欄には入りません。