魚眼レンズ

見るための道具

画角180度のレンズは、地平線から天頂までを1枚に収めます。半径46度の外暈や空を一周する幻日環まで追うなら、普通の広角では端が切れます。

何が見える・分かる道具か

画角180度は、真上へ向けたときに地平線の一周から天頂までが1枚に入る広さです。空の光は太陽からの角度で位置が決まるので、この広さが要るかどうかは追う相手で変わります。内暈は視半径22度ですから普通の広角でも収まりますが、視半径46度の外暈や、太陽と同じ高度を空一周する幻日環となると、全天が入る画角でなければ弧の形が分かりません。半球を平面へ写す作りなので、中心を通る線以外の直線は曲がります。

選ぶときに見るところ

対角魚眼と円周魚眼の違いが先に来ます。対角魚眼は四隅まで像が届いて対角線が180度、円周魚眼は画面の中に丸い像が浮かび、その丸の直径が180度です。全天を丸ごと残すなら後者です。スマートフォンに外付けする型なら手軽で、交換式より安く済みますが、本体のレンズと中心がずれると像が片寄ります。周辺ほど像が引き伸ばされるため、見せたい雲は画面の中心寄りに置きます。かなとこ雲ほど大きな雲でも、端では形が変わります。

使うときの注意

全天を写すと、太陽が画面に入ります。光学ファインダーを覗いて構図を決めれば、そのまま太陽を直接見ることになりますので、背面の画面かライブビューだけで合わせます。太陽を建物や木の陰に置く位置取りにすると、光のにじみも小さくなります。前玉が飛び出した作りなので、フードもねじ込み式のフィルターも付きません。足元まで写る画角なので自分の足やレンズを持つ手が入りやすく、腕を伸ばして頭上へ構えるか三脚で立てて離れます。

無いときの代わり

同じ場所で向きを変えて数枚撮り、あとでつなぐ手があります。パノラマ合成なら横の広がりは180度近くまで1枚にまとまります。位置だけを知りたいなら、角度計で仰角を測って数字で残すほうが確かです。全天の代わりに、太陽の側と反対の側を1枚ずつ撮り分けておくと、弧の位置は建物を目印にたどれます。空全体の雲の量を見るだけなら、凸面鏡や車のミラーに映った空を撮る手もあります。