複数原料米

産地と品種

原料玄米の欄の表示で、産地・品種・産年のどれかが違う米を混ぜたものに付きます。袋には産地とその使用割合が併記されます。品質の良し悪しを表す区分ではありません。

何を表しているか

原料玄米の欄に書かれる区分で、産地・品種・産年のいずれかが異なる米を混ぜたものに付きます。単一原料米の対になる語で、袋には「国内産10割」「国内産8割 米国産2割」のように、産地と使用割合が割合の大きい順に並びます。混ぜた米ごとに産地品種銘柄や産年を書き添えている袋もあり、その場合は内訳まで読み取れます。表側だけでは分からないので、裏面で確かめます。

決まりの中身

食品表示基準にもとづき、国内産か外国産かの別と、それぞれの使用割合を表示します。国内産だけを混ぜたものは「国内産10割」、外国産を含むものは原産国名と割合を並べます。産地・品種・産年をそれぞれ書き足すこともできますが、その場合も根拠となる資料の保管が前提です。割合は1割きざみで書かれることが多く、合計は10割になります。産地で中身がどこまで動くのかは同じ品種なら産地が違っても同じ味で扱います。

よくある勘違い

「粗悪品の印」と説明されることがありますが、品質の良し悪しを表す区分ではありません。同じ産地・同じ品種でも、産年だけが違う米を混ぜれば複数原料米になります。産年の違いを味の順位と読む見方は、新米のほうが古米よりおいしいのほうで扱っています。割合は重量の比であって、味の配合を示すものでもありません。外観で分ける等級とも別の欄です。何をどう混ぜたかが書かれていない部分は、表示責任者に問い合わせて確かめられます。

解説動画: 【9割が誤解してる】ブレンド米の真実についてお話しします。/山﨑大輔 【すべてのお米にフェアなチャンスを。】

ブレンド米の定義: 動画はまず、単一原料米は一つの品種で構成された商品で、2種類以上の原料玄米が混ざったものをブレンド米=複数原料米と呼ぶ、と定義から入ります。混ざるのは品種だけとは限らず、産年が違うものを合わせた場合も同じ区分になる。3種類でも4種類でも呼び方は変わらないと補います。

なぜ混ぜるのか: 混ぜる理由を動画は2つ挙げます。一つは味の調整で、特性の違う米を組み合わせて補い合わせること。もう一つは価格の調整で、売り場で求められる価格に収めるために原料を選んで合わせることです。銘柄ごとに相場の動きが違うため、一つの原料だけでは決まった価格に収めにくいと説明します。

袋の内訳を読む: 買うときに見る場所として、動画は実物の袋を並べ、裏の原料玄米の欄を指します。国内産10割の下に産地・品種・産年と割合が並ぶ袋がある一方、割合がはっきりしていなければ品種は書けない決まりなので、内訳の書かれていない袋も出てくる。品種登録されていない米も、そのままでは書けないと述べます。

粗悪品ではない: かさ増しではないかという声に対し、動画は単体で質の低い米は混ぜても隠せないと答えます。試食してきた中で極端に劣った原料に出会ったことはなく、意図してまずくする商品開発はされていないという言い方です。古米が入る場合も、水分が落ちている分、酢飯のような使い方ではむしろ選ばれると述べます。

表示で確かめる: 最後に動画は国内産と外国産を混ぜた商品も産地と割合が書かれている例として示し、原料と産年を見て自分で納得して選ぶことを勧めます。樹脂を米の形にした米が混ざるという噂には出会ったことがない、口に入れれば分かるはずだとも述べ、手がかりは袋の表示にあるという形で結びます。