LEDハンディライト
近づかずに見る道具
暗い枝には、頭ではなく光を差し入れます。生垣の内側や樹冠の下、夕方の樹皮の凹凸は、横から光を当てるだけで形が浮かびます。
何が見えるようになるか
生垣の内側は昼でも暗く、のぞき込もうとすると顔と手が枝の中へ入ります。光だけを先に入れれば、立った位置のまま内側の枝の分かれ方や落ち葉の溜まりが見えます。夕方の樹皮も同じで、正面から見ると平らな面が、横からの光では裂け目の深さと皮目の並びまで陰影として出ます。日が落ちてからの街路樹は、一本の懐中電灯があるかどうかで見える範囲が変わります。
選ぶときに見るところ
明るさのルーメン、光の広がり、防水の等級、電池の四つを見ます。300ルーメン前後あれば樹冠の下まで届き、広い配光は面を、絞った配光は遠くの一点を見せます。防水はIPX表記で、IPX4が四方からの水しぶき、IPX7が一時的な水没に耐える段階です。電池は単3形なら替えが店で買えます。ハンドルーペと併せるなら広い配光が向きます。片手で向きを変えられるかが要点で、頭に付ける形は光が視線と同じ向きに固定され、陰影が消えます。
使いかた
当て方は正面からではなく、斜め45度からです。正面から当てると凹凸が飛んで平らに見えます。腕を伸ばして光源だけを横へ回すと、同じ樹皮が別の顔になります。人の家の窓、車道の運転者、人の顔へ向けないことは住宅街ではとりわけ効きます。夜の公園は公園の木と草のきまりに従い、閉園の時刻を過ぎたら入りません。スマートフォンのライトは向きが画面と一体で、この使い分けができません。