双眼鏡

近づかずに見る道具

両目で見ると、枝の重なりが奥行きに変わります。樹冠の高いところで咲く花や実の付き方、枝の分かれ方を、見上げたまま追い続けられます。

何が見えるようになるか

片目の像では、手前の枝と奥の枝が同じ面に重なります。両目で見ると視差が働いて枝が前後に分かれ、どの枝からどの枝が出ているかを目で追えます。高いところでしか咲かない木は多く、花序の形や実の付き方は見上げるほかありません。視野が広い分、一度構えたまま幹から梢までたどれるのも片目の道具との違いで、風で揺れる枝を追うときに効きます。

選ぶときに見るところ

手持ちで使えるのは6倍から10倍までで、それ以上は像の揺れが勝ちます。ひとみ径は対物レンズの有効径を倍率で割った値で、8x42なら5.3mmになり、明るい場所でも2mmから3mm以上を目安にすることをOM SYSTEMとニコンイメージング「双眼鏡の選び方ガイド」が示しています。街で効くのは最短合焦距離で、1.5mから2mの機種なら足元の草にも同じ道具が使えます。軽さを取るなら単眼鏡です。

使いかた

先に目幅を合わせ、視野が一つの丸に見えるところで止めます。二つの丸に割れたままだと疲れが早く出ます。次に視度を合わせ、右目の調整環は左目でピントを取ってから動かします。見上げる姿勢は首に来るので、背中を反らさず、体ごと後ろへ下がって角度を浅くします。落ちてくる細片が気になる日は保護メガネを先に掛けます。太陽の方向へ向けないのは片目の道具と変わりません。