クリップ式マクロレンズ

近づかずに見る道具

ルーペで見えたものを、そのまま持ち帰れます。スマートフォンのカメラに挟むだけで、葉の毛や腺点、冬芽の鱗片が写真として残り、帰ってから画面で拡げられます。

何が見えるようになるか

その場で名前が決まらなくても、あとから照合できる形で持ち帰れます。決め手になるのは托葉の有無や葉痕に並ぶ維管束痕といった小さな部位で、記憶のままでは持ち帰れません。挟んだレンズは数cmまで寄った像を画像として記録し、家に着いてから指で拡げて何度でも見返せます。撮った日付と場所も一緒に残るため、季節をまたいだ同じ木の比較にも使えます。

選ぶときに見るところ

見るのは倍率と、ワーキングディスタンスと呼ばれるレンズから対象までの距離です。倍率の読み方はハンドルーペと同じで、製品仕様では10倍から15倍で数cmまで寄ることになり、ピントの合う奥行きは数mmしかありません。クリップの開き幅が本体の厚みに足りるか、ケースを付けたままカメラ穴に重ねられるかも先に見ます。本体のマクロモードは別のレンズへ切り替える機種が多く、デジタルズームは画像を切り出して引き伸ばす処理です。

使いかた

カメラ穴の中心とレンズの中心を合わせるところから始めます。ずれると四隅が黒く落ちます。ピントは指で送らず、体ごと前後に動かして合わせます。奥行きが浅いので、葉に手を添えて面をレンズと平行に置くと全体が同時に合います。真上から構えると自分の影が落ちるため、LEDハンディライトを斜めに添えるか、体の向きを変えて光を入れます。届かない高さは高倍率ズームのカメラの受け持ちです。